1日に1,500個も売れる人気の弁当が静岡にあります。
しかも一番売れるのは深夜の時間帯だといいます。
その理由とは?
静京商事有限会社
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徳川家康ゆかりの地、静岡。
夜10時半過ぎと遅い時間にも関わらず、街の一画に行列ができていました。
狭い店の中もお客様でいっぱいです。
彼らのお目当てはこちらの弁当。
飛ぶように売れていきます。
若いときから習慣になっている。
夜中でも全然いけます。
夜中でも食べたくなる地元で長年愛され続ける名物弁当とは?
しずおか弁当
昭和47年創業のしずおか弁当。
店内にはおよそ30種類の手作り弁当が並んでいます。
こちらは「インスタ映えを狙ったお弁当(780円)」。
彩りの良い野菜と焼き肉が盛りつけられています。
ほかにも「余ったおかずを組み合わせたら豪華になったお弁当(600円)」などユニークな名前のものも。
中でも人気なのが…
あみ焼き2つください。
あみ焼き弁当を3つください。
豚あみ焼き弁当
こちらがその「豚あみ焼き弁当(650円)」。
香ばしく焼いた豚バラ肉をご飯の上にたっぷりと敷き詰めた焼肉弁当です。
甘辛い味がおいしい。
網で焼いた感じがおいしい。
その人気の裏にはさまざまなこだわりが。
弁当に使う豚バラ肉はすべて手作業で一枚一枚丁寧に焼いていきます。
しずおか弁当の石川晴夫さん、
機械だと厚みが違うから同じ時間で焼けない。
一枚一枚確認して焼かないと。
さらにタレにもこだわりが。
こちらのタレ、静岡ではおなじみのある食材に使うものをアレンジしました。
しずおか弁当の岩城史徳さん、
ウナギのタレをイメージして創業当時から継ぎ足している秘伝のタレを使っている。
醤油や酒、みりんなどをベースに40年以上継ぎ足して使われてきた秘伝のタレです。
そしてご飯にも秘密が…
使っているのは新潟産のコシヒカリやあきたこまちなど5種類をブレンドした米。
タレが絡みやすい。
口に入れたときにタレと水分量のバランスがほどけるような感じで食感を楽しんでもらえる。
米粒の大きさや形が異なることで空間ができ、すき間からタレがご飯に染み渡りやすくなるといいます。
焼いた豚肉をご飯に乗せたシンプルな弁当ですが、こうしたこだわりが話題を呼び、多い日には1日1,500個も売れる名物弁当となりました。
なかでも特に売上が多いのが深夜の時間帯。
その理由は…
酔っぱらっていると食べたくなる。
帰りはいつも買っている。
濃い味が飲んだ後にご飯とマッチする。
店のすぐそばに静岡最大級の繁華街があり、一杯飲んだ人たちがシメにあみ焼き弁当を買っていくのです。
実は静岡市、コメと豚肉の消費額が全国トップクラス。
そのためか〆ラーメンならぬ〆弁当として地元で親しまれているのです。
長年愛されてきた名物弁当、次なる目標は、
県外から来た人にあみ焼き弁当を知ってもらい、静岡の名物ということをどんどん発信していきたい。