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[WBS] 通勤のも観光にも…新型特急!まるでリビング?窓も3割大!

2019年2月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

西武ホールディングス傘下の西武鉄道は2月14日、25年ぶりに投入する新型特急車両を報道陣に公開しました。

来月から運行を始める新型特急は収益の拡大に貢献するのでしょうか?

西武鉄道株式会社

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西武ホールディングスの後藤高志社長は、

単なる移動手段ではなく、「ラビュー」に乗ることが目的というコンセプト。

今までに見たことのない新型特急車両が誕生した。

Laview(ラビュー)

2月14日に公開された西武鉄道の25年ぶりとなる新型特急車両「Laview(ラビュー)」です。

丸みを帯びたデザインが特徴で先頭車両には曲面ガラスを採用しました。

内部は温かみのある黄色をベースにしたリビングのような空間。

シートは体を包み込むゆったりした作りになっています。

実際に座ってみると…

安藤淳記者は、

一番の特徴はこの窓の大きさですね。膝より下ぐらいまで窓ガラスが取られているので非常に開放感があります。

従来の特急「ニューレッドアロー」と比べるとラビューの窓は3割以上大きくなっています。

沿線の景色をパノラマで楽しんでもらう狙いがあります。

また全席に電源コンセントを設置。

赤ちゃん用のイスやベッドがある多目的トイレや女性専用トイレも設けました。

この特急は3月16日から池袋線、西武秩父線で現在の特急車両に代わって運行。

特急料金はおとな300円から700円で現在と同じです。

新型特急車両をいま投入する狙いは?

ラビューの良さを体感してもらい、西武鉄道沿線の魅力を体験してほしい。

沿線開発事業

足元、ホテル事業などが好調な西武ホールディングスですが、ここ数年は売り上げ全体の3割を占める鉄道や沿線開発事業に力を入れています。

ラビューの運行開始と同じ日には沿線の飯能駅近くにムーミンバレーパークが開業。

北欧フィンランド生まれの童話「ムーミン」の世界観を体験できる施設です。

これに合わせ飯能駅を北欧のデザインを取り入れた内装にリニューアルします。

また西武グループは2年前、西武秩父駅前に温泉施設「祭の湯」やフードコートを開業。

去年は100万人以上が利用し、鉄道利用客の増加にもつながっています。

通勤需要

一方、ラビューは通勤の需要も狙います。

平日の朝6時台と8時台に飯能駅から池袋に向かう特急として運行。

これは2年前から走らせている座席指定の通勤向け車両「S-TRAIN」や「拝島ライナー」が好調なためです。

こうした取り組みによって西武ホールディングスの鉄道やバスを含む事業の営業利益率は右肩上がりで4年前から15%を超えています。

西武鉄道として沿線の定住人口をいかに増やしていくか、選ばれる沿線になっていくか。

このラビューはさらに上回る成績をしっかりと残してくれると大いに期待している。

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