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[WBS]伝統 輪島塗 卓球台で世界へ![東京オリンピック×WBS][株式会社三英]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

オリンピック選手の活躍を影で支える伝統技術と最先端技術、それぞれの実力を取材しました。

株式会社三英

卓球台・遊具 |株式会社 三英 (SAN-EI)
三英(SAN-EI)は、卓球台・卓球用品・フィットネス器具、遊具・橋梁・公園資材等の製造、販売、保守を行っております。

オリンピックで史上初の金メダルを含め、3つのメダル獲得を決めた卓球日本代表。

連日繰り広げられる熱戦を特別な思いで見つめている人がいました。

日本が誇る伝統工芸「輪島塗」の職人、余門晴彦さんです。

もっともっと見たい。

気になるのは試合の行方だけではありません。

これこれ、オリンピックのマークの所。

作業がとても難しかった。

余門さんが画面越しに追っていたのは卓球台です。実は余門さん、今回のオリンピックで使われている卓球台の制作に関わっていました。

上部で美しい高級漆器として国の重要無形文化財にも指定されている輪島塗。

今回の大会で使用される卓球台は東京と卓球(テーブルテニス)の頭文字「T」をイメージした側面を輪島塗の美しい漆黒で塗り上げています。

卓球台は直線と曲線の混合体なので面倒。難しい。

余門さんたち輪島塗の職人に製作を依頼したのが卓球台で国内シェアトップの三栄です。

三栄は前回のリオオリンピックでも卓球台を提供。

足の部分に岩手県宮古市の木材を採用し、被災地の復興への思いを込めました。

今回の東京オリンピックでも輪島塗にはある思いを込めていました。

三栄の三浦慎社長。

日本の工業的な部分や洗練された部分などをアピールできるようなデザインにしたいということで。

日本全国塗り物はたくさんあるが輪島塗が最高峰と評価も高い。

違う分野の卓球台というスポーツ器具にデザインを施してもらうのにちょうどよかった。

こうして動き出した卓球台の製作。職人たちにとってもかつてないチャンスでした。

昔のように常に仕事がある状況ではない。

今まで培った技術や文化を後世に伝えていかなければ。その分岐点にいる。

職人の高齢化と後継者不足に苦しむ伝統技術。その魅力を広く世界に発信する狙いがありました。

余門さんが後世に伝えたい伝統。それを支えているのが・・・ 

輪島産の地の粉。

輪島で採れたけい藻土を燻製し、粉末にしたのが地の粉です。輪島塗は漆と粗さの違う地の粉を混ぜ、3回に分けて下塗りするのが特徴。

こうすることで強度が増し、美しい仕上がりになります。

下塗りで使うのは木のヘラ。均等に塗るのは高い技術が求められます。

職人歴40年以上の余門さんにとって卓球台は普段手掛ける食器とは大きさも形も異なり新たな挑戦だったといいます。

卓球台はまっすぐなところ、曲面、膨らんだところ、ひっこんだところがある。

それに合わせたへらを何種類も作って仕上げる。手間暇がかかった。

2019年の年末から正月返上で作業を続け、2ヵ月かけておよそ10台の卓球台の下塗りを仕上げました。

オリンピックという晴れ舞台で選手たちを迎える卓球台は余門さんの目にどう映っているのでしょうか。

輝いている。ぴかぴかと光っている。

誇らしい。誇らしさしかない。

悪いときもある。卓球台を見ると歯を食いしばれる大きな力になる。

一方、最先端の技術でしのぎを削る競技があります。

静岡で開かれている自転車のトラック競技。

8月4日、200メートルのタイムを競うスプリント予選に出場した脇本雄太選手。いきなり9秒518の日本新記録を出しました。

自転車をよく見るとブリヂストンのロゴ。

実は大手タイヤメーカーのブリヂストンが今大会でのメダル獲得に照準を合わせ開発したものです。

競技用の自転車は近年は海外製が主流で日本人選手も多くが海外製を使っていたといいます。

自転車競技界のレジェンド、中野浩一さんは・・・

例えばフランスメーカーを使うとしたら最新のものはフランスが使うが、日本に譲るのは少し遅れたものというのも当然出てくる。

日本で独自に開発することが必要。

2年前、代表チームの自転車にブリヂストン製の自転車の採用が決定。オールジャパンでメダルを目指しています。

その開発拠点がブリヂストン傘下のブリヂストンサイクルの本社です。

ブリヂストンサイクルのスポーツ車両設計開発課、上田充俊さん。

これが東京オリンピックで日本代表の短距離チームが乗っているものと同じ製品。

安藤淳記者。

めちゃめちゃ軽いですね。

規定で6.8キログラム以上と決まっていて、その限界値を想定している。

自転車のフレームなどは軽くて丈夫なカーボン樹脂製。

いきなり日本新記録を生み出した今回の自転車。その速さのヒミツは・・・

速さに関係するファクターは全て。

タイヤという一つのパーツではなく、完成車になるまでブリヂストンがタイヤで培ってきた解析・シミュレーション技術とわれわれブリヂストンサイクルが持っている自転車を作る技術を融合させて、ほぼ全部一新して作り直している。

カギを握るのが最先端の解析・シミュレーション技術。

担当の内田和男さんは親会社のブリヂストンでタイヤを開発してきたエンジニアです。

まず自転車に8個のセンサーを付け、選手の力が自転車にどうかかるかなど挙動をデータ化。

パソコン上で実際にトラックを走らせます。

最初は測ったデータを使ってこの動きを作る。

その後はどの部位を硬くしたらもっと前に進むだろうとか繰り返す。

剛性と軽さのバランスが重要でどこを硬くするかで選手の感じ方が違ってくる。

そこを一番注力してやった。

こうした設計を繰り返すことでペダルを踏む力を推進力として最大化することを目指しました。

とにかく劇的に軽くなっている。

「具体的には?」

ここのうちのどこか。企業秘密なので勘弁していただけると・・・

そして8月5日のスプリントで準々決勝に挑んだ脇本選手。

開発メンバーも会社で見守ります。

残念ながらメダル獲得とはなりませんでしたが7日から始まるケイリンにも出場予定。メダルを狙います。

タイヤと違い、海外での知名度が低いブリヂストンの自転車。オリンピックの舞台で世界にアピールする考えです。

課題も見えてきたので、もっと良い自転車にしたい。

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