美味しそうな料理が並んでいます。1月14日に都内のホテルで提供されたものですが、手掛けたのは地方の老舗旅館です。
ホテルと旅館のコラボの背景にはコロナ後を見据えた戦略がありました。
東京で地方老舗旅館の料理!コロナ後見据えた戦略とは
東京・千代田区のパレスホテル東京。
その調理場で準備されていたのは瀬戸内海で獲れた新鮮な魚介類などを使った料理です。
この料理を振る舞ったのは岡山県倉敷市の老舗旅館「旅館くらしき」です。
ではなぜ、倉敷の老舗旅館が東京の名門ホテルで料理を提供したのでしょうか。
旅館くらしき 女将の中村律子さん。
こういった難しい状況の中で旅をすることに問題があるお客様も倉敷の地名が出るだけでもお客様の気持を動かすことができるのではないか。
コロナ禍で旅行業界が苦しむ中、パレスホテル東京は地方の8つの名門旅館などの料理を楽しめるイベントを1月14日から始めました。
インバウンド客が中心だったパレスホテル東京、現在の稼働率はおよそ3割です。
そうした中、今回のイベントを開催した狙いはコロナ後を見据えたものだといいます。
パレスホテル東京の渡部勝総支配人。
インバウンド客が戻った将来、ホテルと旅館が垣根を取り払って共にシナジー(相乗効果)を持って海外の富裕層にアプローチする。