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[WBS] 現代版ヒッチハイク!?割り勘で目的地まで行ける!

2017年8月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

そろそろ帰省から戻るために電車や飛行機を使って移動するという方も多いのではないでしょうか。

そんな中、クルマを使った新しい移動のカタチが始まっています。

それが次世代型ヒッチハイクです。

次世代型ヒッチハイク

8月15日、茨城県取手市の駅。1台のクルマがロータリーに停まっていました。

そこへ大きな荷物を運ぶ男性が現れました。

ケンさん、車に行きましょう。

荷物を積み込むと、挨拶もそこそこに出発します。

運転をするのは島田寛慈さん(34歳)。雛人形の販売をしていて今日は茨城から東京・渋谷へ向かいます。

助手席に乗った水畑健一さん(35歳)、

人形って売れるんですか、今?

買ってくれるのは地方の農家の方とか。

この辺りが産地なんですか?

ここ一応、お米の産地で結構とっているんですよね。

産地っていうのは人形の…。

話が噛み合わない2人。実は初対面なんです。

初めて会う2人が同じクルマに乗っていた理由がアプリの「ノリーナ」。

ノリーナ

[blogcard url="http://www.norina.jp/"]

ある目的地に行くドライバーと同じ方向に行きたい人をアプリ上でマッチングさせます。

さながら現代版のヒッチハイクです。

同乗者の水畑さんはタイで働いています。日本に帰省中で渋谷に向かうためにノリーナを使いました。

荷物も多くて大変だと思って、都内まで行こうと思うと乗り換えも多い。

ドライバーの島田さんは、

1人で行くと眠たくなってしまうけれど隣に人が乗っていれば緊張感で眠くなることもない。

株式会社ZERO TO ONE

[blogcard url="http://www.zerotoone.co.jp/"]

ノリーナを開発した企業は横浜にあります。

社長の河野映彦さん。本業はクルマの中古部品をインターネットで販売することです。

なぜノリーナを開発したのでしょうか?

新しい車好きユーザーを増やせるのではと始めたのが「ノリーナ」。

2016年10月にノリーナのサービスを開始し、7月には約800件の相乗りが成立するまでに成長しました。

ノリーナ

再び、島田さんと水畑さんを乗せたクルマ。

目的地、東京・渋谷を目指して進んでいました。

料金所では運転をする島田さんが高速代を支払います。

同乗者の水畑さん、支払う素振りを見せません。実は水畑さん、事前にガソリン代と高速代を割り勘した1,721円をアプリを通して支払っていました。

茨城県にある藤代駅から目的地の東京・渋谷駅へ電車では906円。一方、タクシーでは高速代を含むと約2万円がかかります。

約1時間半で渋谷に到着しました。

電車と比べると時間はかかりましたが、タクシーと比べると大幅にお金を節約することができました。

同乗者の水畑さんは、

ストレスもなくスムーズに行けて非常に快適だった。荷物もたくさんあるので非常に楽して来ることができた。

ドライバーの島田さんは、

楽しいし、金銭的な面も半分になるので財布も喜ぶ。

ノリーナのアプリを提供する河野社長、ユーザーの傾向に気付いたといいます。

やはり共通の目的に行く人が多い。スポーツを観戦するとか、観戦して帰るときに使われることが多い。

そこでノリーナのアプリのトップには自動車レースや音楽フェスの予定を表示。まずは同じイベントを好む人同士の交通手段として定着させる戦略です。

スポーツのイベントホルダーや音楽などのコンテンツホルダーと提携を結び、イベントにどんどん集客することでユーザーの人数を増やしていきたい。

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