ピエリ守山
滋賀県守山市、琵琶湖のほとりにあるショッピングモール「ピエリ守山」。
ここはかつてとんでもないどん底を経験した施設です。
2008年に滋賀県初の大型ショッピングモールとして盛大に開業した「ピエリ守山」。東京ドーム3個分の敷地面積でかなり賑わっていました。
しかし開業してすぐに守山市の隣、草津市に「ピエリ守山」の1.5倍の敷地面積を持つ「イオンモール草津」が開店。さらに竜王町に「三井アウトレットパーク滋賀竜王」が出来たのも打撃となり「ピエリ守山」からどんどんお客様が離れていきました。
テナントは次々と撤退していき、最後には宝くじ売り場と喫茶店しかない状態まで。
でもお店はないけれどモールとしては運営中なので照明や空調を切るわけにもいかず地元の住民から「明るい廃墟」と呼ばれる悲惨な状況を味わったのです。
そんなピエリ守山が今どうなっているのか行ってみると、3年前の映像に映っていた場所が今は大勢のお客様で賑わっています。
ちょっとどころかだいぶ回復しています。
廃墟まで呼ばれて2013年に経営破綻したピエリ守山がどうしてここまで復活したのか?
双日商業開発株式会社
再生を手掛けた双日商業開発株式会社のピエリ守山、児山一晃副支配人によると、
一番の特色としましては滋賀県内でもこちらの施設でしか買えないものというのをお客様にご提供することにテナントを誘致しました。
巨大なモールにお客様を集めるには目玉となるテナントが必要です。
ということで以前はなかった人気アパレルチェーンを誘致。滋賀県初出店、スウェーデンの「H&M」にスペインの「ZARA」、アメリカの「GAP」まで三大外資系アパレルブランドがずらり。しかもどの店舗も超巨大店舗。
テナントが全部空いていたから大型店を作ることができました。
買い物中のお客様も、
ZARAとかH&Mを見に来ようと思って来ました。
「昔のピエリ守山とは違います?」
全然違います。昔は1回行ったらもういいかなって感じ。
通路
そしてもうひとつテナントが空いていたからできた改良が、
リニューアルを機に通路を増やして、元はグルっと一回りしないと全館回れないような造りになっていたが、縦断する通路を1階に2本、2回に3本新しく新設して、お客様が目的の店にすぐに行けるようになった。
破綻する前のピエリ守山の通路は目的の店舗に行くのにグルっと迂回する必要がありましたが、リニューアルを機に1階2階合わせて5本の通路を新設。どこに行くのもスムーズっていうのがショッピングモールの基本です。
屋外施設
そして「ピエリ守山」復活の理由が屋外にもあるというので連れて行ってもらうと、
あちらがアスレチックの琵琶湖スカイアドベンチャーとこちらがフットサル場になります。
アスレチックの目玉はいま流行りの「ジップライン」。これが琵琶湖を一望しながら楽しめます。絶対気持ちいいです。
アスレチックを楽しんだ家族がこの後、ピエリ守山でショッピングや食事をしてお金を使ってくれる。
日本初!めっちゃさわれる動物園
そしてもうひとつショッピングモールの中にあるのが「日本初!めっちゃさわれる動物園」。
蛇を首に巻いたり、インコに触ったり噛まれたり、生き物と直接触れ合えるのを売りとした動物園を作りました。
中にはかなり貴重な生き物、中央アフリカの湿地帯に生息する「ハシビロコウ」もいます。
「この動物園どうですか?」
楽しいですね、触れるんで何回も来ています。
「ここ目的で来たってこと?」
はい!これだけのために!
「ここで遊んでモールで買い物とか食事とか?」
ご飯は食べに行きました!
「思うツボですね、ここの!」
そうですね!
「買う」、「食べる」、そして「楽しむ」とまさに体験型モールに生まれ変わった「ピエリ守山」。
その売り上げは2013年にどん底になってから1年後、急回復。
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