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[WBS] 子どもの安全どう守る?5万超のコンビニが防犯拠点に!

2019年6月1日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

川崎市でスクールバスを待つ小学生などが刃物で襲われた事件で新たに1人が軽傷を負っていたことが判明し、被害者は合わせて20人となりました。

現場では手向けられた花束や飲み物が歩道を埋め尽くしています。今回の事件は、あまりに突然の犯行で事前にできる対策はほとんどなかったかもしれません。ただ、こうした子どもたちが直面するリスクを少しでも減らすためには、何ができるのでしょうか?

子どもたちを守るための対策を取材しました。

株式会社ローソン

[blogcard url="https://www.lawson.co.jp/index.html"]

事件があった5月28日、怪我をした子どもたちが近くのコンビニに逃げ込んでいました。

実はコンビニは緊急時の駆け込み場所としての機能を持っています。

店頭にセーフティステーションと書かれたゾウのポスターがあるコンビニでは身の危険を感じたときに駆け込むと警察に通報するなど対応してくれるということです。

全国のコンビニおよそ5万7,000店舗が街の防犯拠点「セーフティステーション」となっています。

ローソンTOC大崎店の畑勇毅店長、

駆け込んできたお客様の話を聞き、場合によっては通報する。

もしくは店内で待ってもらうなど対応している。

実際、去年の1年間で知らない人に声をかけられた、急病うやケガ、暴力を受けたなどの理由で子どもが店に駆け込んだ事例はおよそ2,300店舗で発生しています。

コンビニ各社は警察署と連携して合同防犯訓練など実施して防犯拠点としての機能を強化しています。

地域に根差したいと考えているので気軽に駆け込んでもらえる環境を作っていきたいと思う。

こうした取り組みに街の人は…

2歳と6歳の子どもがいる女性、

知らなかった。

家の玄関に地域の人が子ども110番の張り紙をしているのは知っていたので「何かあったらそこに行きなさい」と言っていた。

コンビニだったら安心。

1歳の子どもがいる男性、

いいと思う。もっと周知したほうがいい。

課外活動などで実際に体験できたら少し定着するのでは。

またマクドナルドでも全国およそ1,400店舗で「こども110番の家」として子どもが逃げ込んできたときに対応しています。

こうしたファストフード店やコンビニなど消費者に身近な店が子どもを守る拠点になっているのです。

東京急行電鉄株式会社

[blogcard url="https://www.tokyu.co.jp/index.html"]

そして鉄道でも防犯機能を高める新たな取り組みが始まっています。

安藤淳記者、

東急電鉄とソフトバンクが今日から試験導入したのがこちらの蛍光灯。実は端っこの部分に通信機能を備えた防犯カメラを付けています。

蛍光灯と通信機能、防犯カメラを一体化したその名も「IoTube(アイ・オー・チューブ)」。

今まで防犯カメラを設置した車両はありましたが…

東急電鉄の鉄道事業本部、前野良輔さん、

従来はカメラに入っているSDカードを電車まで取りに来て、事務所に持ち帰って専用パソコンで初めて見ることができる。

これまではトラブルが起きた後の確認用でしたが、新たな防犯カメラは4G回線を通じ、遠隔地からリアルタイムで映像を確認できるためより早く対応できるといいます。

東急電鉄では大井町線の一部の車両に導入し、動作や運用方法を検証。将来的には被害を未然に防ぐ使い方もできないかと考えています。

怪しい荷物があるとか、怪しい挙動をしている人がいるとか、例えばAIで検知して自動で警告できれば一層防犯力が高まると考えている。

株式会社LIXILビバ

[blogcard url="https://www.vivahome.co.jp/"]

一方、今回の事件を受けて防犯グッズが売れています。

スーパービバホーム東久留米店の三輪滋夫さん、

防犯ブザー、催涙スプレー、ホイッスルという商品を取り扱っている。

大きな事件があると特に動きが大きくなる。

LIXILビバが運営する全国のホームセンターでは子供向け防犯ブザーの既存店売り上げが前の週に比べて4倍以上となりました。

防犯ブザーだけでなく手の平サイズの催涙スプレーなども問い合わせがあるといいます。

株式会社井口機工製作所

[blogcard url="http://www.isb-iguchi.com/"]

また、護身用の商品を開発する企業も…

井口機工製作所の井口威佐美社長、

こちらが弊社で販売する護身用のボードになります。

こちら守るものなのでバッグの中に常に入れていただいて持ち運んでいただき、もし何かあったときにこれを縦にしていただく。

これを盾にしていただく。

この護身用ボードの売りはその強度です。

機動隊の縦にも使われる「ポリカーボネート」という素材を使用しています。

およそ70センチの高さから3キロのおもりを付けたナイフを落としてみると…

キズはできていますが貫通していません。

一方、重ねたダンボールはご覧の通り。

この護身用のボードですが事件以降、問い合わせが相次いでいます。

通常だとだいたい1ヶ月に販売が20~30枚。

だいたいこの3~4日でその5倍ぐらい売れている。

実はこの機能、WBSでは発売当初からトレンドたまごで取材していました。

値段は2,592円でアマゾンなどインターネット販売のみです。

また今回の事件を受け、子供向けの防犯に生かしたいといいます。

子どもは本当に抵抗できないので、ただ入れておくだけになってしまうが、何か下敷きとかそういうものを急いで考えて出したい(販売)と思っている。

何かのときの助けになるんじゃないかなと思う。

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