飲食業界の新たな動きについてです。
回転寿司やカフェチェーンがいまテイクアウト、持ち帰りに力を入れ始めています。その背景にあったのは10月の消費税率引き上げでした。
くら寿司株式会社
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都内にある大手回転寿司チェーン「くら寿司」。
そこには席でスマートフォンを操作するお客様が…
何をしているかというと、すしの注文です。
スマホの方が使い慣れているので注文しやすい。
動きもこっち(スマホ)の方がスムーズ。
これはくら寿司が7月16日から始めたスマホアプリ「スマホdeくら」を使ってすしなどを注文できるサービス。
実はもう1つの機能にくら寿司の狙いが秘められていました。
持ち帰りのすしを事前に注文できるサービスです。
アプリで店舗を検索し、好きなメニューを選ぶだけ。お客様は店で待つことなく商品を受け取ることができます。
くら寿司が持ち帰りサービスを強化した背景にあるのは…
くら寿司の田中信副社長、
10月から予定されている消費税引き上げ。
軽減税率導入により外食を控える代わりに持ち帰りを利用する人が増えると予測。
10月に予定されている消費税率引き上げ。くら寿司は軽減税率が適応される持ち帰りの需要が増えることを見込んで持ち帰り客向けのサービスを始めたのです。
これによって店には大きなメリットが。
お客様との電話注文のやり取りは復唱し、何を注文したのか確認する。
確認しても間違えることがあったので、そこが解消できる。
これまで従業員は持ち帰りの注文を電話で受けていましたが、注文内容の確認に時間を取られたり、確認ミスが起きたりしていました。
アプリを使うことで従業員の負担を軽減。人手不足の解消につなげます。
11月上旬までに全店舗での導入を予定しています。
スターバックスコーヒージャパン株式会社
[blogcard url="https://www.starbucks.co.jp/"]
同様の動きが大手コーヒーチェーンでもありました。
商品を受け取った女性は…
「レジは通った?」
事前にオーダーしていたので通っていない。
スターバックスが先月から開始したのはスマホで事前に注文と決済ができるサービス。
アプリで店舗と商品を選んで決済を行います。
すると受け取り番号が表示されるため、あとは指定した店舗で商品を受け取るだけ。
待ち時間がゼロで非常に便利。
並ぶ人を横目に商品を取りにいけるのはなんとなく優越感を感じる。
モバイルアプリにしてからの方がスタバを利用する頻度は多くなった。
現在、アプリが利用できる店舗は限られていますが、2020年には全店舗に導入する予定です。
軽減税率の導入で見込まれる持ち帰り客の増加。
スターバックスはアプリで利便性を高め、お客様を増やすチャンスにしようとしています。
スターバックスコーヒージャパンのデジタル戦略本部、清水省吾部長、
軽減税率の導入によって消費者の行動は傾向が変わるのではないか。
このアプリを利用してより快適にスターバックスを利用してもらえれば。