神戸牛が1人前680円ということです。
消費税増税などの影響で外食産業に逆風が吹く中、焼肉業界にも価格競争の波が押し寄せています。
良い肉を安く提供する秘策は何なのでしょうか?

株式会社牛牛
1月29日、大阪でオープンする神戸牛牛。

メディア向けの試食会で社長が宣言したのが・・・
牛牛の松山知弘社長、
日本一といわれる高級な和牛の神戸牛を日本一リーズナブルに提供する。

神戸牛とはブランド牛の但馬牛の肉のうち霜降りの度合いなど厳しい基準をクリアした肉です。

その味は?
高島嘉成記者、
むちゃくちゃ柔らかいです。脂がすごく柔らかくて美味しいです。

値段は驚きの1人前680円から。

日本一安いというこの店、より安い値段で神戸牛を売っている店を見つけたお客様には情報料1万円を提供するというキャンペーンまで実施する徹底ぶりです。

コストカット
自信の背景にあるのはコストカットの様々な工夫。
その1つが店の狭さです。

「安さの秘密は狭さ?」
狭くなればなるほどお客様の滞在時間は短くなる。

ぎゅうぎゅう詰めの酒場に行ったりすると、ぎゅうぎゅう詰めで楽しいと同時に長くいることはない。

ぎゅうぎゅうに座ってもらうことでお客様の回転率を上げる作戦です。

さらに仕入れにも工夫が・・・
直接競りで肉を確保する独自の流通ルートで中間手数料をカット。

焼肉で使えない肉は系列の居酒屋でメンチカツなどに利用して無駄をなくします。

さらにお客様が自分のスマホで注文するなどお客様の手を借りることで人件費も節約します。

価格競争の中であえて高級な神戸牛に絞ることに勝機があるといいます。
神戸牛は有名なのに高いから食べたことない人のほうが多い。

店は20坪だが月商1,000万円以上の店にしたい。

株式会社焼肉ライク

一方こちらは焼肉のファストフードを掲げる焼肉ライクです。

焼肉ライクの有村壮央社長、
フードコートのような形で焼き肉を身近に気軽に楽しんでもらう。

タッチパネルによる注文などIT化をすすめ人件費を抑えることで低価格メニューを武器に急速に拡大してきました。

1月27日にオープンした24店舗目のお店も200人近い行列ができる人気ぶりです。

そして今回の店では今までにはないコストカットの仕掛けがあるといいます。

「ピック・アップ・ヒア」と書いてある。できあがったものをお客様自身に運んでもらう。

セルフ化を進めることでかなり人件費が削減できる。

通常、店員が配膳をして次の仕事にかかるまでにはおよそ30秒かかります。
そこでセルフサービスを導入し人件費を抑えたのです。

お客様の反応は?
問題ない。

自分で取りに行く方がファストフードな感じでいい。

サラダバー的な感じでいい。

さらにセルフレジも導入。

こうした完全セルフ化によって人件費を抑えることができれば今後値下げも考えられるといいます。
この店でトライアルしたものを全国に成功モデルを広げていく。

人件費の部分でしっかり下がったお客様の反応を見ながら還元していく考え。

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