
秋の味覚に関するニュースです。
サンマや塩鮭、スルメイカなどの魚がいくつか並んでいます。秋になるとこういった魚が美味しくなっていきますが、ただ最近は海水温の上昇、さらに天候不順などによって記録的な不漁に見舞われています。
その影響で魚の価格が高騰しています。
築地市場の9月1週目の卸価格を10年前と比較すると、サンマは1キロあたり377円から907円に、サケは478円から572円に、スルメイカは483円から688円に値上がりしています。
当然、食卓にも色んな影響が出てきますが、実はそうした中、ある魚にスポットライトが当たっています。
一体、どんな魚なんでしょうか?
京王百貨店
[blogcard url="https://www.keionet.com/"]
相内優香キャスター、
新宿の京王百貨店で開かれている北海道展に来ています。すごい人気です。
毎年大人気の「秋の大北海道展」。北海道の美味しいものが勢揃いします。
今年売り場ではある異変が起きていました。
株式会社 丸あ 野尻正武商店
[blogcard url="http://nojiri.co.jp/"]
海産物の価格は今年はいかがですか?
株式会社 丸あ 野尻正武商店の押久保隆史さんは、
価格は全般的に上がっている。時ジャケ、紅ジャケ、秋ジャケ、すべて。据え置きで頑張りたいんですけど。
今のところ販売価格は据え置いていますが今後は上げざる負えないかもしれないといいます。
値上げに踏み切った店もあります。
株式会社いかめし阿部商店
[blogcard url="http://www.ikameshi.co.jp/"]
老舗店「いかめし阿部商店」は名物「いかめし」の価格を先月、650円から780円に値上げしました。
「『いかめし』お好きなんですか?」
お客様は、
大好きです。必ずこの催しの時は買っている。
「いかめしの価格が上がったのは?」
知っている。高くなったと言いたかったけど抑えた。イカが値上がりしているのを知っているから。
熱烈なファンはついているものの値上げの影響で例年に比べ売り上げ個数は減少したといいます。
「本当は値上げしたくなかった?」
杉山栄二専務は、
もちろんそうですよ。今後ほかの業者含めてそうせざるを得ないでしょうね。商売を続けていくにはそれしか手がないかな。
株式会社マルダイ水産
[blogcard url="http://marudai-s.wixsite.com/marudai"]
こちらの店舗でも毛ガニなどの価格を1~2割ほど上げました。
「漁獲量がこのまま減ったら対策は?」
マルダイ水産の佐藤英夫さんは、
カニを求めやすくということで、グラタンやシューマイなどを用意している。
この店ではカニそのものだけではなく比較的安く提供できる加工品も売ることでお客様にアピールします。
京王百貨店
百貨店側もこんな工夫をしています。
京王百貨店新宿店 食品・レストラン部の永井充規さん、
今回の特別企画として、この弁当、統一容器で作ってもらっている。
出展する店舗に同じ弁当の容器を使ってもらう取り組みです。
大量に容器を生産してコストダウンすることで、その分、中身を充実してもらおうというのです。
この容器を使用したお弁当は全店舗共通で1,680円。
「通常の弁当箱で提供すると?」
1,900円くらいには…。価格が上がっていくのは止めようがない。付加価値をつけて納得いくものを提供するのもひとつ。安くお求めいただくことを考えて努力しないと、と思っている。
サンマに代わる!?あの魚?
9月8日のの築地市場。特に価格が高騰しているのが秋の味覚「サンマ」です。
近年続いている不漁はいまのところ今年もです。
なんとか仕入れたサンマも小さかったり痩せているものも多いといいます。
中央魚類鮮魚部、山下直文副部長は、
もう一回り大きいといい。出荷サイズがいくらも出ないから単価も高くなっている現状。
サンマだけではありません。同じく秋が旬のサケも例年の倍近い価格になっています。もちろんイクラも。
量販店も末端の人もイクラの価格を言ったらびっくりするのではないか。
そんな中、主役に躍り出た魚がありました。「イワシ」です。
豊漁で今年7月までの全国の水揚げ量は去年より4割増えて21万2,674トンになっています。
他の魚が高騰している中、価格も安定して安いため小売からの引き合いが増えているといいます。
今の時点ではイワシの方が主役になるのではないか。イワシは手頃な単価帯で今動いているので。サンマが不漁な分、イワシの数量がかなり伸びている。
豊漁イワシ!主役となるか!?
北海道・釧路港。サンマの一大水揚げ港として知られてきました。
9月8日未明、港に着いたサンマ船から水揚げされていたのは「イワシ」です。
漁師は、
サンマが不漁だから切り替えた方が良くて。
近年、サンマの不漁を受けてイワシ漁に切り替える小型船が急増。そのため水揚げ量が増えているのです。
2016年に水揚げされたイワシは4万9,471トンとサンマの8倍以上に上ります。
威勢のいい掛け声とともに次々と競り落とされていくイワシ。北海道のイワシは冷たい海で脂肪を貯めるため丸々と太っているものが多いといいます。
炉ばた 巽
「炉ばた 巽」ではイワシの刺身が人気です。
脂が乗っているね。昔は食べなかった、イワシなんて。
しかし弱点もあります。
「炉ばた 巽」の池田美穂さんは、
感じでも弱い魚と書いて「鰯」。鮮度がすぐ落ちてしまう。
有限会社釧路フィッシュ
[blogcard url="http://www.kushirofish.com/"]
実はこれまで鰯は8割以上が主に養殖魚のエサとして使われてきました。
釧路市内の水産加工会社「有限会社釧路フィッシュ」。2月に初めて販売したイワシ商品「イワシのガーリックから揚げ」。
イワシをいかに食べてもらうか、いま商品開発に力を入れています。
平野勝幸社長は、
イワシは青魚なので特有の青臭さが感じられる。ガーリックで隠す。
市内の店に卸しているほか、ネットで全国にも販売、台湾への輸出も決まり売れ行きは好調です。
この商品、釧路市が一般公募したレシピのコンテストで大賞に選ばれたものです。市をあげてイワシの普及を押し進めているのです。
サンマは数量が減り、金額が高くなって加工用に向かなくなってきた。イワシやサバを何とか加工して全国に出していく。
サンマに続き、イワシが秋の食卓の主役となる日がやって来るかもしれません。