神奈川県労働組合総連合
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横浜市中区。ビルの一室に事務局を構える神奈川県労働組合総連合(神奈川労連)。
ここは様々な業種で働く人が個人でも加入できる労働組合です。
この日、男性2人が相談にやってきました。彼らは大手運送会社「ヤマト運輸株式会社」の元社員。
関口さん(仮名・39歳)は神奈川県内の支店で16年間ドライバーとして勤務。2016年に退職しました。
タイムカードのコピーと勤怠確認リスト。この日で1時間30分、サービス残業。それが毎日なので僕が在籍してきた16年間。
神奈川労連の澤田幸子さんは、
労働時間もすごく長いですね。23時51分に終わって、次の日は朝8時には入っていますね。
勤務時間を見ると、午前8時前から午後11時42分まで。他の日も午後10時を回る勤務が続いていました。
さらに関口さんは過労死ラインと言われる「残業80時間以上」の月が連続して5ヶ月確認されました。
特に「アマゾン」が入ってきてから年々物量が増えて休憩が取れない、時間が伸びる、サービス残業が日常的に起きている。
アマゾン
ネット通販のアマゾンジャパン合同会社は2013年、配達の委託先を佐川急便株式会社からヤマト運輸株式会社に変更。
ヤマト運輸株式会社が取り扱う荷物が3億個前後増えました。
そして関口さんが取り出しのは携帯電話。
そこにはヤマト運輸株式会社のかつての上司との生々しい会話が、
明日から来たくない。今すぐ辞めたい。
そこまで追いつめられているの?
追いつめられています。
確かに世の中の荷物の増え方に追いついていないとは思う。だけど何もしていないわけじゃない。アマゾンが増えて佐川が手を切ってヤマトに全部降りかかってきて、そこら辺からだよね、これだけ忙しくなったのは。分かっている。
分かっているんですか?分かっていてこの状況を放置しているのはなおさら悪ですよ。
関口さんたち2人は神奈川労連の支援を受けて残業代不払いと長時間労働の改善へ動き出すことにしました。
ヤマト運輸株式会社もアマゾンジャパン合同会社の荷物を扱い始めた頃からドライバーを約2,500人増やしましたが追いついていないのが実情です。
番組の取材に対しヤマト運輸株式会社は、「放送予定の元社員の方とは、現在、係争中のため、取材は控えさせていただきます」としています。
2月6日、横浜地方裁判所の前にスーツ姿の関口さんが現れました。
弁護士を立ててヤマト運輸株式会社側とまずは話し合いに臨むことになりました。解決しない場合は裁判を起こすつもりです。
ここまで動いてきたのは仲間を助けたいから。少しでも救われれば働きやすい環境になればいいと思う。
便利なサービスの裏側で労働環境の悪化が問題となって広がっています。
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