桑野造船株式会社
滋賀県大津市、のどかな場所にある桑野造船株式会社。
造船といってもタンカーや大型フェリーなどではなく競技用のボートを造っている会社です。
小澤哲史社長にどんなタイプの人が多いのか聞いてみました。
6割が元ボート競技の選手。一部現役です。
ボートを作っている桑野造船株式会社の社員の皆様の6割が元ボート選手。
例えば組み立てを担当する藤澤功治さんは
高校の時はインターハイ優勝をしました。
部品を扱う部署の黄瀬春奈さんは
何回か日本一になっています。
黄瀬春奈さんは2009年に新潟国体優勝、2011年に全日本軽量級優勝をしています。
確かに皆さん、輝かしい経歴の持ち主です。
どうして造船会社にボート選手が働いているか?
ボート作りには他の競技よりも格段に経験者の力が必要になります。
船を開発するにしても、船の乗り心地というのを感覚でしゃべられることが多い。ここがこう進まないとか。そういうのは造る側も漕いでないと分かりにくい。
ボーツ造りは非常に繊細。船の厚みを1mmでも変えるだけで微妙にボートの硬さが変わり、しなりに差がでます。
柔らかすぎるとスピードが出ない、硬すぎると選手の身体に負担が掛かるとあって、ちょうど良い加減は経験者じゃないと分からない。
ボート選手ではなかった塗装担当の釘宮茂樹さんは最初の頃、競技経験がなかったため苦労したそうです。
重さが規定キロ数よりも超えるとダメなので、塗装工程では300グラム以内で収めてくれと言われる。
「ええやん何グラムぐらい」と思っていた。全然違うというのを蓋開けると皆、ほとんどが経験者なので。
塗料の微妙な重さや縫った後の表面の仕上がり具合も水の抵抗に大きく関わると知って、フンドシを締め直したそうです。
出張修理
さらに桑野造船株式会社では造るだけでなく、選手経験者だからこそのサービスも・・・
それが出張修理。
国内唯一の競技用ボートメーカーとして日本各地で行われる大会に出張しメンテナンスまで行います。
現役選手は
部品の補充が早いので、そこは助かります。
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