電動化が進む自動車業界に関するニュースです。
先月、トヨタとマツダ、そしてトヨタグループの部品大手のデンソーがEV、電気自動車関連の新会社を設立しました。
そして10月2日、日産が電気自動車リーフの新型車を発売しました。
さらにドイツの自動車大手、フォルクスワーゲングループは2030年までに全ての車種をハイブリッド車やEVなどの電動の車にすることを明らかにしています。
そんな中、ホンダは10月4日、埼玉県の工場にEVなどの製造技術を確立するための実証設備を作ると発表しました。
本田技研工業株式会社
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午後3時半、ホンダの本社。
緊急会見で八郷隆弘社長が語ったのは、
現在の国内の4ヶ所の完成車工場を3ヶ所に集約して進化させます。
2021年度までに埼玉県にある狭山工場を閉鎖。約4,600人の従業員や生産している車種は主に同じ埼玉県の寄居工場に移すといいます。
グループで年間106万台の生産能力が約80万台に削減されることで、これまで約70%だった工場の稼働率がほぼ100%に引き上げられます。
狭山工場の従業員
狭山工場の従業員は、
思い切ったことをしたなという。ビックリしました。
時代の背景に沿った形で必要なことだと思っていました。
埼玉製作所 寄居完成車工場
生産体制の縮小を発表したホンダ。その一方で責の施策も打ち出しました。
埼玉県の寄居工場にEV、電気自動車などの生産技術を確立するための実証設備を作ると発表しました。
地域の生産拠点のアソシエイト(技術者)が日本の現場に集い、電動化など新技術を搭載した車を生産するために、新技術、新プロセスの企画を共同で行う。
日本でEVなど次世代の車を作る技術を標準化し、それを世界各地へ展開していくといいます。
EVは部品点数が少なくなって作りやすいという一方、いま作っている工場にどう入れ込むかというのが最大の課題。そこをどうやっていくかが我々の最大の課題。
ホンダは2030年をめどに販売する自動車の3分の2をハイブリッド車やEVなどの電動の車両にすることを目指しています。
自動車アナリスト
自動車アナリストの中西隆孝樹氏は、
電動化の中、自動車メーカーみんながどういうやり方が正しいか模索している。だからホンダにもチャンスがある。寄居の新しい統合された生産設備は重要な役割になると考えるべき。