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[ガイアの夜明け] 巨大「規制」に挑む!~バターの闇 新たな戦い~(3)

巨大「規制」に挑む!~バターの闇 新たな戦い~

MMJの生乳を買った地方の乳業メーカーにも巨大組織の圧力が・・・

完全に「潰そう」という魂胆で来たな。

「こんなにひどいのか」と思った。

一体何が起きたのか?

株式会社福島乳業

2017年12月、福島県福島市。

1970年創業の福島乳業です。

従業員30人。

震災後は風評被害の影響もあり赤字が続いています。

会長の岩澤俊夫さん(69歳)。

起死回生の一手が質の高い生乳を扱うMMJとの取引でした。

相当に厳しい。かなり厳しい。

消費者にいいものを届ければ売り上げも必然的に上がる。

そういう時代ですから。

福島乳業は原料を東北の指定団体「東北生乳販連」から買っていました。

さらにMMJからも質の高い生乳を買ってブランド商品を作ろうとしたのです。

MMJの茂木さんがやってきました。

福島乳業はすでにMMJが扱う北海道の生乳を使ってヨーグルトの生産を始めていました。

いいですね。

味がまろやかになりましたね。

そしてもう一つ計画が、

まだ決定ではないですけど、こんな感じで。

3月からMMJの質の高い生乳を使い北海道産ブランドの牛乳を作り出すというのです。

社運をかけた新商品。

しかし・・・

新聞に出て「MMJと取引を開始しますよ」と将来のことを言ったら、そこから圧力がかかってきた。

事の発端は2年前、岩澤さんが地元の新聞にMMJと取引をしたいと話しました。

すると生乳を買っていた指定団体の態度が一変したというのです。

「前金じゃなければ売らない」と言い出した。

毎週金曜日にお金を用意して来週分を買う。そういうかたちになった。

債権譲渡担保権設定契約書

福島乳業は指定団体「東北生乳販連」に1億7,000万円の借金がありました。

返済を猶予してもらえないか相談したところ、

これを持ってきた。

2017年2月、「債権譲渡担保権設定契約書」にサインを求められたのです。

福島乳業はスーパーなど152の取引先に乳製品を販売しています。

契約はそこからの売上金を指定団体が担保に取ることができるというものです。

これにサインすることで謝金の返済を猶予してくれると言われたといいます。

しかし3ヶ月後、

5月23日付で得意先にこういう文書が行った。

東北生乳販連は突然「債権譲渡通知書」を福島乳業の152の取引先に配布。

その全てから借金の返済として売上金の回収を始めました。

売上金を取られちゃうわけだから完全に「潰そう」という魂胆で来たな。

「こんなにひどいのか」と思った。

うちが動いてMMJとお付き合いすれば他のメーカーも動く可能性があるから入り口で切った。

福島乳業にお金がほぼ入らなくなり資金繰りが急速に悪化していったのです。

東北生乳販売農業協同組合連合会

年の瀬が押し迫った12月22日。

岩澤さんがやって来たのは指定団体「東北生乳販連」の事務所です。

今年、いろいろなことがあったんだけど生き残れるかどうか瀬戸際に来ているので、できればキャッシュ払いのお金を返してもらいたい。

そのお金がないと相当今年の暮がきつい。

東北生乳販連の髙橋専務は、

よく気持ちは分かるんですが、うちも「はい、そうですか」とは・・・

福島乳業は東北生乳販連に毎週前払いで生乳の代金およそ300万円を払っていました。

いつも多めに納めていたので1,200万円ほどが溜まっていたのです。

岩澤さん、それを返して欲しいと頼みました。

本当に潰れちゃう。潰れたら今まで通りの借金返済計画も全部飛んでしまう。

その辺は配慮してもらえないか。

うちは返すことはやぶさかではない。いつでもお返ししたいんですけれど借金と同額を払ってくれたら、先に払ってくれたら戻しますよ。

「潰れなさい」というのと同じじゃないですか。

そんなこと言ってません。

MMJと取引したと同時にいろいろ動かれたと理解していると承知してください。

それは違うということも逆に承知しておいてください。

1時間足らずで岩澤さんが出てきました。

にこにこ笑いながら言っていた。

「MMJのせいではないよ」と。

いい商品を出して頑張るというのが基本でね。

廃業

2018年5月、突然福島乳業と連絡が取れなくなりました。

工場に向かうと門が閉じられています。

「あれは工場の機械?」

そうです。運び出している。

プラスチックを処分してくれと依頼が来ている。

「工場は動いていない?」

閉鎖していると思う。

工場は閉鎖され従業員は全員解雇されたというのです。

改めて岩澤会長に連絡をしてみます。

「留守番電話に接続します・・・」

繋がりません。

そこで東北生乳販連の専務に話を聞いてみると・・・

「福島乳業がこういう状態になってしまったことをどう考えている?」

残念ですね。長らくお付き合いさせてもらた乳業さんですし、早く再建してもらって、またかつてのようなお取引ができたらいなと思っています。

「福島乳業には事業を継続してもらうつもりだった?」

当然です。うち全部債権を回収できていませんので。

事業継続してもらって時間をかけても最終的に返済していただくのが最終のかたち。

ところが企業の債権回収に詳しい専門家は東北生乳販連の疑問があるといいます。

パートナーズ法律事務所の原和良弁護士は、

「債権譲渡担保権設定契約書」が2月14日、これに対して各取引先に債権譲渡通知書が送付されたのが3ヶ月後の5月23日。

原さんが指摘したのは担保権の契約から回収の実行まで3ヶ月という点。

企業を維持しながら債権回収を最大限やっていこうということであれば契約をもっと長いスパンで考えるけれど、3ヶ月という短い期間で一気に債権回収に入ったというのは債権の回収ができなくてもいい、回収はわずかでもいいと、それで福島乳業が経営破綻、潰れても構わない。

そういう判断が根底にはあると思う。

MMJという企業と取引を行った。

仮にそのことが今回の債権回収の理由ということになれば独占禁止法が禁止している「不公正な取引方法」に当たるのではないか。

事実を確かめるため東北生乳販連の髙橋雅典専務に直接聞いてみると、

勘弁してください。

「『完全に潰しにきた』と福島乳業が証言しているが反論は?」

反論するものはございません。

「反論するものはない」とだけ答えて去っていきました。

岩澤俊夫会長

8月8日、東京・新橋。

4ヶ月ぶりに岩澤さんと連絡が取れました。

ちょぼちょぼ元気で。

工場の再建に向けて資金集めに奔走しているといいます。

自分の私財をなげうってでも再建に向けて今動いている。

MMJと協力しながら消費者に安全でいい商品を提供していきたいという思いが強い。

「東北生乳販連に対して何を思う?」

非常に怒りはありますよね。

怒りを力に変えて再建したいと思っています。

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