アジア最大級の家電やIT技術の見本市「シーテック・ジャパン」が10月16日からの開催に先駆けてメディアに公開されました。
今年は家庭用品大手のライオンやコンビニ大手のローソンが初出展するなど異業種の参加が目立ち、ITがかなり身近なものへと広がっています。
中でも注目を集めていたのは自動運転の先を見据えた電機メーカーなどの技術です。
CEATEC JAPAN 2018
[blogcard url="https://www.ceatec.com/ja/"]
シーテック・ジャパンの広い会場内では各社が自動車関連の技術をアピールしています。
アルプス電気株式会社
[blogcard url="https://www.alps.com/j/"]
こちらアルプス電気のブースでは、
私はいま車の運転席に座っています。
ドアの所を見てみるとドアノブ以外、普段見ているようなボタンなどが何もついていません。
私の手を近づけるとボタン代わりのアイコンが登場します。
何もなかったところに浮き出たアイコン。
しかも、
エアコンマークを押すと指1本で温度調整ができるんです。
照明のボタンを押すと指1本で点けたり消しだりできます。
スイッチだけではありません。
窓もご覧の通り、
手を下げると窓が下がり、手を上げると窓が閉まっていきます。
手を上げ下げするだけで窓を開閉できます。
その仕組みは?
アルプス電気の第1商品開発部、星敏行部長、
スマートフォンで使われている静電入力技術を自動車向けに性能を上げたものを採用。
「どこでセンサーが働いているんですか?」
このエリアにセンサーが配置されています。
窓の前方部分に内蔵したセンサーが腕の動きを検知しています。
「自動運転を見据えたものですか?」
自動運転になると運転姿勢の自由が増す。
パワーウインドースイッチ、今まであった所に手が届かなくなるので。
自由な姿勢、自由な操作ができるように。
クラリオン株式会社
[blogcard url="https://www.clarion.com/jp/ja/top.html"]
一方、こちらはクラリオンの展示スペース。
こちらは現在開発中の最新の自動駐車システムということです。ちょっと体験させてもらいます。
カーナビゲーションなどを手掛けるクラリオンが進めているのは自動運転ならぬ自動駐車です。
クラリオンの佐武初彦さん、
これから自動駐車。
シフトレバーの横にあるPボタンを押すと進行方向を示す矢印が緑色に変わり自動駐車のスタートです。
手も足も自由にしています。
「アクセルも?」
踏んでいません。
こうして車が駐車する場所の近くに来ると一旦ストップ。
ここで須黒キャスターもドライバーも車を降ります。
ここから先はスマートフォンで遠隔操作します。
このボタンを押すだけでドライバーの動きを覚えていて、そのまま駐車してくれる。
車の周りに付いた4つのカメラと12個のソナーで周りの状況を確認しながら進みます。
スムーズに入っていきますね。
もちろん駐車している車を自宅の前などあらかじめ設定した場所に呼ぶこともできます。
クラリオンのスマートコクピット戦略本部、國井伸恭本部長、
リモコン操作で非常に狭い駐車場にも簡単に入れられる。
乗り降りできない駐車場にも入れられることがポイント。
駐車が苦手な女性、高齢者をサポートすることを狙っている。
京セラ株式会社
[blogcard url="https://www.kyocera.co.jp/"]
また京セラは乗車中のあの悩みを解決してくれるかもしれない技術を開発しました。
京セラの研究開発本部、大槻滋俊さん、
鉄道、自動車、バスなどの中でディスプレイを視聴する機会が増えていく。
その時の揺れに対する画像補正。
スマホやタブレットが揺れると当然、それに伴い画像も揺れて見づらくなりますが、この技術は振動に対して画像の位置をリアルタイムで補正することで見やすさを維持しています。
デジタルカメラなどに搭載されている、いわゆる手ぶれ補正よりも大きな振動に対応しています。
京セラは自動車内で活用することで乗り物酔いや目の疲れなど軽減できるのではないかと期待を寄せています。
電子ミラーがひとつの使用例。
カメラで撮ったものをディスプレイで見るが、ほとんどの道路は振動を含むので、こういう技術を使えば快適なドライブができるのではないか。