10月18日、カナダで酒やタバコと同じ嗜好品という位置づけで大麻が合法化されました。
世界的にもこの流れが加速するという見方もあり、大麻関連市場は2025年までにタバコ市場を上回る16兆円規模になるという調査もあります。
私たち日本人にとっては想像できないような事態ですが、いま世界で何が起きているのでしょうか?
嗜好用大麻
カナダ東部の街トロント。
カナダは17日から18歳以上には最大30グラムの所持を許可。
一定の条件のもとで嗜好用大麻を合法化しました。
これが初めて吸う合法の大麻だよ。
ついに合法化よ、大麻禁止の時代は終わったのよベイビー。
大麻合法化を推進したのは高い支持率を誇るカナダのトルドー首相です。
合法化の狙い
合法化の狙いはどこにあるのでしょうか?
大麻が合法化した、これで子どもたちを守れる。
実はカナダでは合法化以前から闇ルートで販売される大麻の未成年の使用が問題となっていました。
大麻を合法化し、国が管理することで子どもたちを守る狙いがあるのです。
日本政府
これに対し大麻を違法とする日本政府は今回の合法化に困惑し、日本人に注意を呼びかけています。
在トロント日本国総領事館の伊藤恭子総領事は、
ダメ、絶対。
大麻を所有したり譲り受けるのは日本の法律で許されていない。
海外に住んでいる日本人にも適用される。
大麻の合法化
しかしカナダの嗜好用大麻の合法化はウルグアイに続き2ヵ国目。
またアメリカでもコロラド州を皮切りに現在9州が嗜好品としての大麻の合法化に踏み切っているのです。
大麻にも飲酒と同じように選択の余地ができた。
こうした潮流を受けてコロナビールの販売を手がけるアメリカの酒類販売大手はカナダの大麻関連企業に出資。
カナダを中心に大麻関連企業を集めた株価の指標はここ数ヶ月で急騰しています。
盛り上がりを見せる大麻市場。
The Supreme Cannabis Company
[blogcard url="http://www.supreme.ca/"]
注目の企業へ向かいました。
大麻の生産と卸売をするこちらの企業。
この施設ではおよそ2万7,000株を育てています。
シュープリーム・カンナビス・カンパニーのジョン・ファウラー社長、
驚いたことにここ数年で投資家が国内、北米、そして世界から集まるようになった。
実はここ、元々はトマトの室内栽培施設。
市場の拡大で大麻へ切り替えました。
さらに現在300人の従業員を500人まで増やす計画です。
多額の投資をする背景にはある理由があるといいます。
WHOが大麻の効能を見直したことは他の国にも普及する大きな後押しになる。
WHO(世界保健機関)も大麻の医療効果の評価を始めていることから大麻のイメージが大きく変わるとみているのです。
実はコカ・コーラも大麻成分のうち、いわゆるハイになる麻薬成分でない成分に注目。
大麻入りの健康飲料の開発を検討しているとの報道も出ています。
世界的な賛否が渦巻く中、大麻ビジネスはドコまで広がりを見せるのでしょうか?