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[WBS] ビットコインに異変!?普及の裏で「分裂」に至ったワケ!

2017年8月2日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

仮想通貨というと家電量販店の支払いや航空会社のチケットの購入など使える場所がどんどん増えてきています。

最近では公共料金の支払いでも使えるようになっていてある意味、お金として認識され始めています。

仮想通貨の最大手というと、よくニュースにも出てくるビットコイン。

8月1日の午後10時半ころからビットコインの分裂が始まっているといいます。

お金が分裂する、これは一体どういうことなんでしょうか?

かさはらよしこさん

3年前からビットコインを持っているフリーライターのかさはらよしこさん。日常的にビットコインを使用しているといいます。

お金貸してあげるよと言って1ビットコインを友達に貸した。現在あるのは2万2,000円相当のビットコイン。財布代わりに使っているぐらいの金額。

ビットコインのやり取りの履歴を見せてもらうと、

緑色が受け取った側で、赤が支払った側。当時は4,000円ほどだったが焼肉屋で友人に支払った。

友人とビットコインで割り勘をすることも多いかさはらさん。

現金に比べ送金手数料も安く、スマホひとつで送金ができる手軽さなどからビットコインは魅力的だといいます。

しかし、今年に入ってビットコインの送金で不便さを感じることがあったといいます。

人に送りたいと思い送ったときに1週間ぐらい届かなかった。

一体、ビットコインに何が起きているのでしょうか?

株式会社ビットポイントジャパン

[blogcard url="https://www.bitpoint.co.jp/"]

都内にあるビットコイン取引所のビットポイントジャパン。

ビットコインに起きていた異変は取引量の増加に伴う処理能力の低下です。

小田玄紀社長は、

ビットコイン利用者が増えたことによって承認速度が遅くなった。今年に入ってからだと30倍くらい取引が増えている。

4月にいわゆる「仮想通貨法」が施行され利用者に安心感が広がったことに加え、ビットコインで支払いができる店舗が増えたことで利用者が急増。

その結果、決済などの処理にかかる時間が大幅に増えていました。

3分の1くらいに処理能力が落ちてしまった。

そこでビットコインの基幹システムを担う複数の技術者が処理能力を高めるシステム更新について議論。大半の関係者が合意に至りましたが、システムが変更されると利益が上げられなくなる中国の一部の事業者が反発、ビットコインを分裂させ新しい仮想通貨「ビットコインキャッシュ」を作ると宣言していたのです。

現物取引サービスを停止します。

取引所では分裂で混乱が起きることを避けるため今夜、ビットコインの売買や決済機能の一部を停止しました。

Restaurant & Bar Room39

[blogcard url="http://www.39jap.com/room39/"]

ビットコインで支払いができる飲食店では早速、こんな張り紙が…。

「本日20時よりビットコイン決済を一時的に停止させて頂いています。」

サンキューインターナショナルの伊藤孝治オーナーは、

取引所がストップしたので、うちでも20時からは使えなくなっている。

決済の再開は8月2日の予定。

すぐに再開するそうなので不安とかそういうのはない。

ビットコインキャッシュ

そして8月1日、午後10時半ごろ分裂したビットコインキャッシュが誕生しました。

取引所は分裂後も影響は少ないと考えています。

従来のビットコインに関しては何の影響もない。ビットコインに加えてビットコインキャッシュ、新しい通過ができる、それだけです。

簡単に新たな通過が誕生する仮想通貨。こうした分裂は今後も続くと見られます。

池谷亨解説委員は、

この仮想通貨は創成期。始まったばかりなのである程度の混乱は仕方がない。これからの発展を考えると「ひとつの通過点」と前向きに捉える意見は多い。

始まったばかりの仮想通貨、どのような進化を遂げるのか?

現在、仮想通貨は通貨としての側面、投資商品、両方持ち合わせている。1,000種類以上あるといわれている仮想通貨。今後は通貨として、一方で投資商品として、それぞれの目的に合わせて発展していく、という可能性を指摘する声もある。

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