
コンビニや外食産業ではサービスの拡大や人手不足によって働く人の負担が増えています。特に深刻なのが店舗の運営を託されている店長で、長い労働時間などが問題となっています。こうした中、ITで店長の負担軽減に乗り出した企業があります。一体どんな技術なのでしょうか。
東京・港区のファミリーマート「ファミリーマート ムスブ田町店」。
店舗内の事務所では…
店長

日々の変化を見せて。
人型AIアシスタント
レイチェル
はい、日々の変化を表示します。
おむすび・チルド弁当はここ数日で売れ筋商品の欠品時間が増加傾向です。

店長がタブレットの中のキャラクターと会話をしていました。
このキャラクター、ファミリーマートが導入を進める人型AIアシスタント「レイチェル」といいます。
レイチェルはAI(人工知能)を活用して店長の業務をサポートします。例えば…
店長

新商品を見せて。
人型AIアシスタント
レイチェル
新商品案内を表示します。

発売予定の新商品の情報と1日あたりの発注量の目安が表示されました。
店長はこうした情報を参考に商品の発注量を決めることができるようになるといいます。
ファミリーマートは12月9日に2023年度中に全国5,000店舗にレイチェルを導入する計画を発表しました。その狙いは…
ファミリーマート
中村弘之執行役員

店長も日々の業務が非常に多いので、必要なときに、必要な情報を効率よく取れることで業務を削減できる。
ファミリーマートが目指すのは店長の負担を減らすこと。
これまでなら店長が本部の社員に面会したり、電話をかけたりする必要があり、大きな負担となっていました。
こうした作業をAIに置き換えることで店長の負担を減らし、浮いた時間を店舗運営の検討やスタッフの教育などに充ててもらいたい考えです。
ファミリーマート
中村弘之執行役員

人手不足だから、今いるスタッフをどんどん教育しなければいけないし、定着化しなければいけない。そういうことに時間をかけてもらいたい。
目指すは"バイトだけの店舗"
串カツ田中 アプリが店長に!?
一方、店長をサポートするのではなく店長そのものが要らない店作りを目指しているのが串カツ田中です。
オープン前の店内ではスタッフがタブレットを操作しながら準備を進めていました。
タブレットに入っているのは飲食店の運営をサポートするアプリ「V-Manage」です
開店までに必要な作業はおよそ40項目。それらをリスト化し、開店に間に合うように時間を追って表示します。
これに従って準備をすれば店長が店舗で直接指示を出す必要がなくなるというのです。
アプリを導入した背景にあるのが慢性的な人手不足と新型コロナの影響です。
串カツ田中
東日本営業部 統括GM
糠森理さん

テイクアウトやデリバリー、対応するものが多くなってきて、店長がやるべき業務が増えてきた。
店長に代わってアプリがスタッフや売上を管理する体制を整え、店長が要らない店舗作りを目指します。
串カツ田中は店長などの正社員を採用するのに使っていた年間1億円ほどの経費を削減し、従業員の待遇改善に充てるとしています。
串カツ田中
東日本営業部 統括GM
糠森理さん

アルバイトだけの営業を3店舗で行ったが大きな問題もなく、オープンから閉店までアルバイトだけで営業する店舗も出てきた。
ただ、店の混雑状況に応じた臨機応変な対応などは今後の課題として残っています。