ビジネス関連 ワールドビジネスサテライト

[WBS]「厄介者」を有効活用!?雪のチカラで特産品開発[BARUバイオジャパン吉村株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

この冬は東北や北陸、さらに東京などでも大雪の被害が相次ぎました。この厄介者の雪を有効活用して地方から特産品を生み出そうという試みが始まりました。

厄介な雪が特産品を生む!?雪中貯蔵で全国ブランドへ

秋田県湯沢市。

年間100日以上雪が降る豪雪地帯です。

熱心に雪かきしているのは地元で卸売業を営む吉村和幸さん。

掘り進めると貨物用のコンテナが現れました。一体これは…

僕らが作った雪室という天然の冷蔵庫。

雪の中で保存する雪室です。何が保存されているのでしょうか。

ブルーシートを開けてみると…長ネギです。

ちょうどいい具合?

生で凍っていないし、乾燥もしていない。

さらにホウレン草やりんごも。去年の秋に収穫した野菜や果物をここで1ヵ月以上前から貯蔵していたのです。

このように雪の中で貯蔵すると食材にある変化が起きるのだとか。

熟成させることによって糖度がのって、おいしくなる。

雪室の中の温度はおよそ0度、湿度は90%以上。野菜や果物が凍ることなくゆっくり熟成し、甘味が増すといいます。

実際にりんごの糖度を測ってみると…

糖度は15度以上ある。

雪室で貯蔵したりんごの糖度は17.7%、業務用冷蔵庫で貯蔵したりんごに比べて5%近く甘味が増しています。

さらに地元の酒やクリ、なんとコーヒー豆まで。

雪中貯蔵で熟成が進むのか地元の11の業者と共同で実験を始めたのです。

街全体が厄介者の雪を利用して、ブランディングして、湯沢市のPRにつながればいい。

3月上旬。吉村さんは雪中貯蔵した野菜をある人に売り込もうとしていました。

代官山ASOチェレステ 日本橋店の菊池と申します。

商談の相手は東京・日本橋に店を構える高級イタリアンレストランの菊池恒毅シェフ。

旬の食材を生かした創作料理が人気の店です。

菊池さん、早速雪中貯蔵した野菜の味を確かめます。

大根。

甘い。

ナシですね。

1ヵ月寝かせているとは思えないくらい。

キラキラしている。野菜たちが。

野菜のポテンシャルが上がるのを痛感した。

これから料理する上で楽しみ。

春以降、吉村さんの野菜を採用することが決まりました。雪中貯蔵のブランド化へ大きな一歩です。

さらに吉村さん、雪室で熟成させたあるものを使って新商品の開発を進めていました。

訪ねたのは地元で惣菜店「食彩工房 ゆきつかさ」を営む塩田幸司さんです。

塩田さんが得意とするのは秋田名物の寒天。

カラフルなフルーツ寒天がSNSでも話題となり、県外から買いに来るお客さんも。

なかにはケチャップたっぷりのナポリタン寒天や冷やし中華寒天など変り種も。

そこへ登場したのが…

完成品です。

めちゃくちゃきれい。

あの雪中貯蔵したりんごを使った寒天です。

寒天に牛乳を混ぜて、雪に埋もれたりんごをイメージ。

りんごは赤がきれいなので、りんごの皮で自然な赤色を出した。

吉村さん、この寒天を4月以降にネットや道の駅で販売する予定です。

雪の力を利用して秋田県の過疎地域から雪の商品をどんどん発信していきたい。

-ビジネス関連, ワールドビジネスサテライト
-,