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[WBS]ウクライナ危機で原油高騰!アメリカ 車社会の生活に変化

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アメリカの2月の消費者物価指数が発表され、1年前と比べて7.9%のプラスとなりました。

アメリカ 2月 消費者物価 7.9%上昇!インフラさらに加速へ…

手塚明日香記者。

7.9%のプラスとなった2月の消費者物価指数ですが、7.5%のプラスだった1月からインフレがさらに加速したことになります。

内訳では食品価格が7.9%上昇したほか、エネルギー価格も25.6%の上昇となり指数を押し上げました。

また中古車価格も41.2%と大幅な上昇となっています。

ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに原油価格が高騰する中、燃料であるガソリンも急騰し、車社会のアメリカでは生活に大きな変化が出始めています。

アメリカ 中古車価格 さらに高騰…ガソリンも急騰で進むEVシフト

ニューヨーク市のブロンクスにある中古車販売店。

およそ70年前に祖父が始めた店を引き継いだオーナーのジョッシュ・ランダウさんです。

こんなこと開業以来初めてだ。

中古車の価格が異常に上がり、売る側も買う側も厳しい状況になっている。

現在の中古車の販売価格は1年前と比べておよそ45%上がっているといいます。

ニューヨーク支局の植村友里記者。

こちらのフォードはおよそ470万円と新車に近い価格で売られています。

ランダウさんによると半導体不足で新車の納期遅れが生じている中、中古車の需要が高まっているもののサプライチェーンの問題から在庫が十分に無く価格が高騰しているといいます。

今は在庫が25台ほど。昔は35台から40台はあった。

車が手に入らない。

こうした中、ロシアによるウクライナ侵攻を背景に原油価格が高騰。

レギュラーガソリンの小売価格の平均は1ガロンあたり4ドル25セント。1リットルおよそ130円となり過去最高を更新しました。

これを受け車社会のアメリカでは生活に大きな影響が出始めています。

影響が最も深刻とされている西海岸のカリフォルニア州では1ガロンあたり6ドル99セント。

1リットル213円まで上がっているガソリンスタンドも。

ドライバーたちは…

満タンにしたら76ドルになった。

今まで40ドル以上払ったことがなかったのに。

カリフォルニア州に住むグラント・シューベルトさんはガソリン価格の高騰を受け先月、プラグインハイブリッド車に買い替えました。

ガソリンスタンドに行って、ガソリンを買うことに疲れたから買った。

自宅で充電するほうがだいぶ安い。

車を買い替え、主に自宅で充電するようになったことで燃料コストはガソリン車のおよそ6分の1に。月に250ドル、およそ2万9,000円節約できているといいます。

ガソリン価格高騰でEVやハイブリッドに乗り換える人はさらに増えると思う。

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