
ニューヨーク支局の滝沢孝祐記者。
ニューヨーク市内の住宅街に来ています。

民家の前にお邪魔していますが色とりどりの衣装を着たピエロ、かぼちゃにお化け、ゾンビの姿も見えてきます。今月末に迫ったハロウィーンを前に町中も少しづつ賑やかになってきています。

私もハロウィーンに合わせて服を買ってみましたが、店を巡って4件目でようやく買うことができました、実は店にモノがない異変が起きています。その理由を取材しました。

ハロウィーン
年末商戦の前哨戦とも呼ばれるハロウィーン。新型コロナで去年はニューヨークでも恒例のパレードが中止になりました。

しかし今年は…・
「今年はハロウィーンを祝うか?」
家でパーティーをする。

みんなで集まって仮装や飾りつけや血のりも欲しい。

パンデミックで去年は祝えなかった。去年やおととしよりもお金を使う。

今年、ハロウィーン向けの支出の総額は過去最大のおよそ1兆1,500億円に上るとの試算もあるのです。

ニューヨーク市内にある創業40年のハロウィーングッズ専門店「ハロウィーン・アドベンチャー」。

そこで売られていたのは人気のスーパーヒーローのコスチュームや幽霊のお面。
ハロウィーンを前にお客様で賑わっていますが…
ニューヨーク支局の森礎人記者。
こちらの店では一部の商品の入荷が遅れていて空のショーケースや棚も目立ちます。

なぜ商品が不足しているのでしょうか。
店長のスティッチ・アジンタイムさんに聞くと…

サプライチェーンの問題で仮装が用意できず、販売機会を逃している。

今は封鎖しているという地下のフロアを見せてくれました。
ガランとした空間が広がっています。
例年ならここは最も忙しい売り場。セクシー系の衣装を並べる場所だ。

この店ではハロウィーン向けに発注した商品のおよそ4分の3がまだ届いていないといいます。

その多くが海外からの輸入品です。
ゴム製のドラゴンのマスク。中国で作られたものだ。

商品のタグを見てみると多くにメイド・イン・チャイナと書かれていました。

品薄の背景はやはりあの中国に。
ヒントを探るためアメリカのハロウィーン商戦を一手に支える巨大な卸売市場を訪ねました。

上海支局の菅野陽平記者。
こちらはすべておもちゃの店です。

こちらはハロウイングッズの専門店のようです。仮面なども並んでいます。

ここ義烏市はおもちゃや日用品など雑貨の一大生産地。日本やアメリカなどに輸出されているのです。

市内にある工場を覗いてみると…

所狭しと並ぶのはすべてハロウィーングッズ。
開発から製造まで一貫して行うというハロウィーングッズ専門の工場です。
今年の新商品は人の声に反応して動き出す幽霊の人形。庭の装飾用に使うのだといいます。

ここで作る商品の9割以上がアメリカ向けです。

義烏市量馨玩具有限会社の李小蓮社長。
今年のアメリカからの受注は去年より200%増えた。

当社だけでなく業界全体が沸いている。今年の受注は同業者は皆増えている。

アメリカがコロナから回復したことで受注が増えた一方、今年はある変化も…
例年なら得意先は4~6月に集中するが今年は1月から注文が続き5月に出荷を始めた。

出荷も例年なら9月中旬まで続くが今年は8月初旬にはほとんど終わった。

アメリカからの受注から発想まですべてのスケジュールが1~3ヵ月前倒しだったといいます。

それなのになぜ到着していないのでしょうか。
アジアとアメリカを結ぶ海の玄関口で大量のコンテナ船が行き交うロサンゼルス港では…

隣接する港と合わせてアメリカへ向かうコンテナ輸送のおよそ4割を担っています。

しかし、沖合を見てみると大量の船が止まっているのが分かります。

地図で示したものがこちら。緑のマークがコンテナ船を示していますが、15日も渋滞で多くの船が港に入れず、海の上で待機しています。

一体なぜなのでしょうか。
地元の港湾局は…
ロサンゼルス港のジーン・セロカ港湾局長。
新型コロナによる経済停滞からできるだけ早く回復しようとしているところにアメリカの消費者の圧倒的な購買意欲が重なった。

さらに陸上でのドライバー不足なども重なり、サプライチェーンに異常が発生しているのです。
