[WBS] 世界トップ選手が次々採用・・・ヨネックスの独自戦略!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

テニスの錦織圭選手。4大大会の一つであるウィンブルドン選手権で2回戦が終わり勝利を収めました。

世界的に注目度の高いテニスですが、実はトップ選手が使うラケットの勢力図にいま異変が起きているということです。

使用する選手の数で2018年初めまで4位だったヨネックス、じわじわと実績を伸ばし今年2位に躍り出たということです。

大坂なおみ選手もヨネックスのラケットを使用しています。世界の名門がひしめく中でトッププロに選ばれるヨネックスの戦略を追いました。

ヨネックス株式会社

都内にあるスポーツ施設。

そこに集まったのは4人の小中学生。皆、どこか落ち着かない様子です。

そこにやって来たのはテニスの元トップ選手、伊達公子さん。

現役時代には世界ランク4位まで上り詰め、2017年に引退した女子テニス界のレジェンドです。

これから始めるのが・・・

前、前、前!

どうしても体がこっちに・・・

若手女子選手の育成プロジェクト

これは伊達さんが先月始めた若手女子選手の育成プロジェクト。

全国から選抜した10代前半の4人の選手を元プロ選手3人が付きっきりで2年間指導します。

世界の4大大会に出場できる日本人選手の育成を目指すのです。

ここの時に肘が落ちない意識をもうちょっと。

奥脇莉音さん、

わかりました。

伊達さんは日本で若手が育っていないことに危機感を持っていました。

世界で通用するテニスを指導できる人は限られているのでスタートした。

首藤康一さん

このプロジェクトを運営しているのが日本のテニスメーカー「ヨネックス」です。

練習を見守るこの男性。ヨネックスのテニス事業を取り仕切る首藤康一さん。

選手の契約から販売促進まで幅広く手掛けます。

小さいころからヨネックスとともにスターの道を歩んでいく歴史が重要。

各国のメーカーがシェア争いを繰り広げるテニスラケット。

トップを走るウイルソンは豊富な資金で契約選手を獲得しますが、ヨネックスは資金面で劣ります。

そこでヨネックスはこのプロジェクトを通じ、トップ選手の卵との関係づくりに力を入れているのです。

選手と幼なじみでありたい。

他社が1億円出す。ヨネックスは半分しか出せないとしても信頼関係はそれに勝ることもある。

このプロジェクト、4人のうち2人はヨネックス以外のラケットを使っています。

例えば彼女はウイルソン。

首藤さん、休憩時間に声をかけます。

こっちも振ってみて。

こうしてヨネックスのラケットの感触を若いうちに知ってもらおうとしているのです。

ボールの伸びとかどうだった。

永澤亜桜香さん、

こっちのラケット(ヨネックス)の方がはじいてて、スピンがかかりやすい。

すぐにヨネックスへの切り替えにつながると限りませんが、別のメリットもあるといいます。

大会はどちらが見に行く。

できるだけ両方。

話しかけていた相手は選手の親です。

一緒に戦った人たちが県大会ではずっと一緒。

あまり試合に出過ぎるのも問題かも。

「この人には勝てない」と自分で作ってしまうから。

こうしたやり取りを積み重ね、親の信頼を勝ち取っていくのです。

素晴らしい信頼関係を構築できると思うし、プロの道に行くときに自然とそう(ヨネックスに)なっているのでは。