トッパン・フォームズ株式会社
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名前は分からないけど儲かっているアレ!
続いてはこちら、皆さんも手にしたことありますよね、この端っこを持ってペロンと剥がせるハガキ。
クレジットカードの請求書や公共料金のお知らせなど、確かにいつの間にか結構増えている。
これは結構儲かっているようですが、しかしなんていう名前なのか、さっぱり分からない。
ということでこのハガキを販売している東京・汐留のトッパン・フォームズって会社へ。
お出迎え頂いたのは販売促進担当の江﨑香さん。
このハガキの名前、教えて頂けますか?
こちらはポステックスという製品です。
このペロンと剥がせるハガキの名前はポステックス!
その売上げがスゴかった!
昨年1年間で約22億通販売させていただきました。
なんと年間販売数は日本の人口をペロンと軽く超える22億通!
一体なぜこんなに売れているのか?
以前ですと個人情報を送るには封筒に入れる必要がありましたが、封筒より安い値段でポステックスで送れるようになった。
以前は企業やお役所から送られる大事な個人情報やお金の情報は外から見えないように封筒に入れていた。
ところがポステックスなら個人情報が外から見えないし、使えるスペースはハガキの倍。
なのに郵便料金は普通ハガキと同じ。封筒と比べて21円も安い63円。
これは良いとあちこちに採用され、売上げをグングン伸ばしたってワケ!
そんなポステックスにはわずか0.1mmの厚さにとんでもない儲かりテクニックが詰まっているらしい。
個人情報を取り扱っているため普段は絶対に入れない、東京都八王子市の工場でそのヒミツを教えていただくことに。
滝山工場の工場長、清村忠孝さん、
こちらがポステックスを製造しているマシン。
高速シーラー機になります。
ポステックスは1枚の紙に接着剤を塗ってからその上に印刷をして折りたたんで作っている。
そんなポステックス作りで最も重要な作業がこの高速シーラー機で行う接着作業。
ポステックスのポイントは郵送中は絶対に剥がれないけど、お客さんが剥がしたいときは簡単に剥がれるという絶妙な接着具合。
一体どうやってくっつけているんですか?
天然ゴムとデンプンを配合した特殊な接着剤を塗布して完全にくっつかないような状態にしています。
ポステックスの接着剤は接着効果のある天然ゴムにあえて細かいデンプンを粒子を混ぜて用紙同士が完全にくっつかない仕組みになっている。
さらに、
この接着剤は強い力をかけるとくっつく仕組みになっていますので加工部のほうで75トン以上の力で接着させています。
シーラー機で75トンの力をかけるとデンプンが天然ゴムの中にグッと沈んでいき、ハガキの表面同士がほどほどにくっつく。
この75トンという力が大切で力をかけ過ぎると上手く剥がれないし、弱すぎると接着力がなくなり郵送中に剥がれてしまう。
今回特別に倍の圧力で接着したポステックスを作っていただき実際に剥がしてみると…
これは強すぎてお客さんには出せない製品。
破れていますね。
接着力が強すぎて印刷ごと破れちゃった!もちろんこれでは売り物にならない。
ほどほどにくっつく接着剤と75トンの圧力がポステックスの絶妙な剥がれ具合を生み出したのです!
さらにハガキはサイズや重さが郵便法で細かく定められていて、ポステックスが特に苦労したのはその重さ。
ハガキの重さは6グラム以下じゃないといけないのですが、1枚の紙を3つに折っているタイプのポステックスだとどうしても分厚く重くなる。
ハガキの強度が保てるギリギリの厚さまで削ってみたものの、それでも重さは6.03グラム。困った…
ここでトッパン・フォームズさんが使ったのが驚きの解決法でした。
トッパン・フォームズの販売促進本部、関原浩之さん、
1枚あたりの重さを軽くするためにここに穴を開けてこの分の紙の重さを少なくしています。
表面のハガキに小さな穴を5個開けて6.03グラムからおよそ0.1グラムの軽量化に成功!
総重量は5.9グラムとギリギリ6グラムの基準内に収めることができたんです!おめでとうございます。
ポステックスを中心に今やトッパン・フォームズの売上げはなんと2,240億円ととんでもない儲かり具合。
これはまだまだ、
がっちり!
いきそうですね。
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