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[WBS] コロナショックどうなる世界経済!イギリスでは2m離れるが新常識!

2020年4月4日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

こちらのイラストをご覧ください。

パンダをはさむと2人の距離は2メートルになります。

このイラストが示しているのが「Social Distancing」、直訳すると社会的距離です。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために人と人の距離を1メートルから2メートル取るというものです。

こちらのイラストはWWF(世界自然保護基金)のイギリス支部が手掛けたものです。

イギリスでは感染予防のためにすでに社会的距離が浸透しています。

イギリス

新型コロナウイルスの感染者が3万4,000人を超え、死者も3,000人に迫っているイギリス。

そのイギリスではいま社会的距離「ソーシャルディスタンシング」の厳守が常識になっています。

ロンドン支局の中村航記者、

スーパーマーケットの入り口からできている行列ですが、皆さん距離を空けて並んでいます。足元の黄色い線が2メートルの距離を示す線となっています。

多くの店が入場制限をかけているため、外では人々が2メートルの間隔を空けて並んでいます。

別のスーパーマーケットでは足元に「社会的距離を保とう」の文字が。

入り口にも。

というのも、先月のロンドンの封鎖前、スーパーに人々が押し寄せ密集、密接した事態に陥ったのです。

それが距離を保つことで混乱も減りました。

さらに接触する機会を減らすため「カードやスマホ払いで可能なら現金払いを避けましょう」「レジや薬局カウンターから2m離れましょう」など細かく表示する徹底ぶりです。

こちらの公園にも大きな注意書きが。

「常に2m以上の間隔を空けましょう」と書いている。

ひっそりした街中で店を開けていたのは…

営業しているベーグルショップですが持ち帰りのみということですが注意書きを見てください。4人以上のお客様が同じタイミングで入らないようにとしています。

さらにヨーロッパの自動車メーカーも社会的距離を啓蒙しています。

フォルクスワーゲンのロゴのVとWが離れました。

アウディの円も。

急速に進む社会的距離の徹底。

新型コロナが日常風景を変えました。

日本

感染拡大を防ぐための社会的距離は日本でも浸透してきているのでしょうか?

清松明弘記者、

開店前のパチンコ店にできた行列ですが、人と人の間隔があまりないように感じます。

開店を待つお客様たち。

店員の呼び掛けもあって1メートルほど間隔を空けて並んでいます。

並ぶといえばドラッグストアでマスクを買い求めるお客様。

こちらは店員の案内もないこともあってかお客様同士の間が空いていません。

スーパーでも同じような光景が…

レジに並ぶ人たちです。

会計の後、袋に商品を詰めるときでもお客様同士が接近していました。

小売の業界団体によると…

日本チェーンストア協会、

さまざまな小売店が所属していて規模も違うため統一した対策を出すのは難しい。

飲食業界では。

こちらはミシュランガイドにも掲載されたラーメン店「蔦」。

座席を減らし、間隔を空けて営業しています。

今週からカウンター席を半分に減らすなどし、お客様同士の距離を取って営業しています。

また映画館も社会的距離を保つために1席づつ空けてチケットを販売しています。

そして、こんな場所でも。

公益社のセレモニーサービス部長、高松英樹さん、

新型コロナウイルス対策により席の間隔を広くした。

こちらの葬儀場、通常は40ほどの席を設けるので席と席の間隔はありませんが、現在は16席と半分以下にしました。

隣同士の間隔を空けるだけでなく、1列少なくすることで前後の間隔も広げました。

焼香台に通常は4つ並ぶ香炉も半分に減らしました。

さらに焼香でも、

焼香のときに並ばないといけないケースが発生した場合、案内でスペースを空けてもらっている。

実際はこれくらい空けて案内している。

2歩下がって前の人との距離を空けるよう1人1人に案内します。

先月、愛媛県松山市で通夜・葬儀に参列していた男女4人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。

こちらの葬儀場では感染拡大を防止するために社会的距離を取る対応を先月上旬から始めたといいます。

密閉・密集・密接にならないよう工夫して、感染者を出さないことが重要。長期戦と思って1つ1つ確実に行っていくことが大事

シンガポール

この社会的距離が義務化され罰則まであるのがシンガポールです。

街中のファストフード店ではレジに間隔を空けて並ぶよう線が引かれていました。

普段なら夕食を食べる人で賑わう屋台村でも…

いつもは満席だが、ガラガラだ。

イスには1席ごとにバツ印が付けられ間隔を空けて座るように指示されていて人の姿もまばら。

接客担当なので不便に感じるが感染拡大防止に効果があると思う。

制限しすぎず生活が維持できるいいアイデアだと思う。

ショッピングモールでは一度に入る人数を管理するため入り口で人数をカウント。

レストランや美術館に入る際にはQRコードを読み取り、個人情報を入力。

感染者が発覚した場合、行動を追跡できるような仕組みです。

シンガポール在住歴20年以上の横井玲子さんは、

当初はシンガポール国内の感染者が少なく、政府が社会的距離の要請をしても守り切れない部分があった。

ここ1~2週間は感染経路不明の感染者が増え、緊張感が高まっている。

こうした背景があり、ほとんどの人が受け入れて守っている。

しかし、そんなシンガポールでも感染者が1,000人を超え、拡大を防ぐため4月4日に大部分の職場の封鎖を決定。

シンガポールのリー・シェンロン首相、

生活に必要なサービスなどを除き、大部分の職場を閉めなければいけない。

来週から病院やスーパー、交通機関など生活に必要な場所以外は閉鎖し、在宅勤務などで対応するように呼び掛けました。

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