働き方改革関連法が施行されてもうすぐ2ヶ月となります。時間外労働の上限や有給休暇の確実な取得などさまざまな項目がありますが、働く皆さんに変化はあったのでしょうか?
街で聞いてみました。
金融関係、50代の男性、
前のようにじっくり仕事をするというより急いで仕事をやっている印象。
働く時間はそんなに減らない。会社がとりあえず効率化した。
運送関連、50代の男性、
プラスもあるけどマイナス面もある。
マイナス面は労働時間が短くなることで給料が下がる。
コンサルティング関係、30代の男性、
時間が増えて家庭が良くなるかと思ったらけんかが増えた。
子供を叱ったりすると「おやじうぜぇ」となったりする。
働き方が変わったことで皆さん戸惑っているようです。
こんな調査結果があります。保険会社が4月に行ったアンケートで働き方改革で以前に比べてストレスが増えたと答えた人は4割にも上りました。
より短い時間で仕事を終わらせなければいけなくなったり、部下の労務管理が厳しくなったりします。
実際に働き盛りの30代や管理職が多い50代ではストレスが増えたという人が半数近くに上っています。
こうした働き方改革が生んだ新たなストレスをどう解消するのか、動き出した企業を取材しました。
パナソニック株式会社
[blogcard url="https://www.panasonic.com/jp/home.html"]
パナソニックが都内で開いた発表会。
ここで発表されたのは「きもちスキャン」という働き方改革を支援する法人向けサービスです。どんなサービスかというと…
パナソニックのモバイルソリューションズ事業部、空野仁志さん、
カメラの方を見て頂いて設定開始します。2分間ほどそのまま見つめて下さい。
パソコンのカメラで顔の映像を撮影し、独自の技術で光の反射から顔の血管の動きを計測して脈拍レベルを測定します。
その脈拍レベルの変化から循環器や消化器などの活動を調整する自律神経の活動量を数値化。ストレス状況の指標として提示します
「活動量が50と表示されました。」
活動量を0~100で表す。標準的なレベルで問題ない。
私も毎朝仕事の前に測っていてその日の調子を見る。熱を測るのと同じ。
活動量が低ければストレスがたまった状態。
毎日記録することで疲労やストレスが見える化されます。
管理職側も部署全員の活動量を確認できるので部下たちの疲労やストレス状況を把握して休暇を促すこともできます。
実際、パナソニックでは先月から一部の部署でこの「きもちスキャン」を試験導入しています。
前日、飲み過ぎたときに測ると数値が悪かった。
セルフコントロールをしっかりしないといけないと気づかされた。
一方で10人ほどの部下を抱える管理職は、
われわれは営業職なので直行直帰が多く部下とのコミュニケーションを毎日とれるわけではない。
こうしたツールを活用しながら部下の負荷が高まってきたら捉えてポイントポイントでコミュニケーションをとるようにしている。
このサービスは7月中旬から提供予定。なにかとストレスがたまる働き方改革時代にビジネスを拡大します。
管理職がより長い期間でものを見ていくことになると思うので、管理職に対してのアドバイスやコンサルティングみたいなことを将来できるようになっていければいいと思う。
メディーチャ(Medicha)
[blogcard url="https://medicha-jp.com"]
ストレス解消ビジネスはほかにも。
南青山にストレスをコントロールできる施設があるということです。
三菱地所の社員2人が社内の新事業提案で6月に開くメディテーションスタジオです。
「メディテーションって何ですか?」
メディーチャの長嶋彩加さん、
瞑想とも呼ばれている。
自分と向き合いながら気持ちに余白を作って自分を整えるツール。
グーグルやフェイスブックなどアメリカの企業で導入が相次いでいる瞑想。
初めての日本人が取り組みやすいよう準備の仕方に特徴があるというのですが…
こちらカメラが入れないということで私だけ体験してきます。
現れたのは照明だけの真っ白な部屋。
モヤモヤしたものがなくなっていく。
何もない部屋にいると感覚が研ぎ澄まされる感じ。
もう一つ、隣りにある部屋。
こちらは真っ暗。
夜空を見ているような感じ。
ひたすらボーッとしたくなる。
30分の間に全く異なる二つの部屋を行き来することで意識から日常生活を切り離すといいます。
相内キャスター、10分もすると…
何度も繰り返していくうちにどんどん体が脱力していきます。
瞑想のコースは自分を見つめ直したり、感情をリセットしたりするなど目的別に15種類。アメリカに習い音声ガイダンスをもとに進めていきます。
平日は午後11時まで営業し、仕事帰りの会社員を取り込む狙いです。
働き方改革で自分の時間が増えるとデザインする楽しみがある一方、どうしたらいいかと悩むことも増える。
こうした気持ちの余白を作る空間で自分自身を整えて自分に重要な情報で物事を選べるよう、この施設を使ってもらいたい。