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[WBS]なぜ?スーパー争奪戦!H2O vs オーケーの裏側[オーケー株式会社]

2021年9月22日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

今あるスーパーをめぐり買収合戦が起きています。

そのスーパーとは関西スーパーマーケットです。大阪府や兵庫県などで65店舗を展開する低価格が売りの食品スーパーですが、このスーパーをめぐって阪急百貨店やイズミヤなどを展開するH2Oリテイリングと首都圏でスーパーを展開するオーケーによる争奪戦となっています。

9月22日、オーケーのトップがテレビ東京系列の取材に応じ、関西スーパーの買収に自信を示しました。

オーケー株式会社

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買収に名乗りを上げたオーケーは首都圏に131店舗展開し、売上高5,000億円を超えるスーパーです。

秘密を取材しました。

エブリデイ・ロー・プライス、常に低価格で販売する戦略を掲げ特売を打たないことで売り場変更などのコストを抑えるのです。

商品にも秘密が、刺し身の盛り合わせには・・

オーケーの二宮涼太郎社長。

ツマは必ずしも食べない。必要ない人も多いので除いて安く提供。

一方でツマが欲しい人もいるので別売りで出している。

プライベートブランドの納豆はタレとからしが付いたものが76円。

付いていないものは68円の2種類。

ニーズは違うので、できるだけ省いて安く、10個買えば80円違う。

今回、なぜ関西スーパーの買収を狙っているのでしょうか。

人口減少、少子高齢化、一方でスーパーマーケット間の競争と他業態であるドラッグストアとネット通販との競争はまずます激しくなっている。環境認識としては非常に厳しい。

買収合戦の発端は先月末、阪急百貨店などを傘下に持つH2Oリテイリングが関西スーパー経営陣とともに記者会見し、経営統合を発表。

H2Oリテイリングの荒木直也社長。

関西最強の地域密着型の食品スーパー連合を目指していきたい。

H2O傘下のスーパー「イズミヤ」「阪急オアシス」と統合し、小会社化するとしています。実現すれば関西で243の店舗、売上は4,000億円規模になります。

そこに"待った"をかけたのがオーケー。

弊社提案を、関西スーパー様の株主利益の最大化の観点から公正に比較検討頂けたのか、懸念しております。

実は6月の時点から関西スーパーに対してTOB(株式公開買い付け)を打診していたと発表したのです。

しかもその価格はこの発表時点の株価より6割以上高い価格でした。

二宮社長もこの提案には自信を見せています。

H2Oとの統合案では経済的な価値、理論的な株価などが示されていない。

これからそこをしっかりとした根拠を持って示すのではないか。

確実に1株2,250円で売却できる方が優れていると思う。

また、二宮社長が取り出したのは昭和56年の社内報です。

「第二次関西スーパー派遣研修団」

「全社員もえるような熱気」

1980年代、幹部や店長を派遣し、当時最先端といわれた関西スーパーの経営ノウハウを学んでいたのです。

古くからの関係をもとに連携もしやすいと見ているのです。

山場は来月下旬の関西スーパーの臨時株主総会。H2Oとの統合案について決議される予定です。

H2Oリテイリングはテレビ東京の取材に対して…

最善の提案をさせてもらったと思っている。関西スーパーの株主が判断すると思うのでその判断を当社としては粛々と受け止める。

と答えています。

今回のような地方スーパーの争奪戦には何があるのでしょうか。

流通業界に詳しい分析広報研究所の小島一郎氏。

出店する場所がそもそもない。すでにいろいろなところに出店されている。

需要自体が減る中、効率化を求めると規模の経済で大きくしていくことが求められる。

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