普段着のまま、誰でも気軽に海中遊覧が楽しめるという夢のような話が2021年にも実現しそうです。日本のベンチャー企業が世界トップクラスの技術を持つアメリカの潜水艇メーカーと提携して水深100mまで潜れる装置を開発し、9月から製造を始めます。これまでにない未知の世界を観光する海中旅行には大手の旅行会社や海外のホテルグループが注目するなどビジネスとしての可能性が広がっています。
オーシャンスパイラル株式会社
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ベンチャー企業のオーシャンスパイラルが6月10日に発表したのは次世代の潜水船「海中バルーン」です。
現状は30分の1の模型だけですが、発表会には旅行会社大手のJTBや全日空のグループ会社の役員の姿も。
JTBの経営戦略本部、大山恵一副本部長、
ウエディングなどのコンテンツになりうる。
富裕層などにはラグジュアリーなので非常に刺さると思う。
ANAセールスの本宮重人経営企画部長、
航空券とパッケージ商品として展開して、一般的になればオプショナルのアクティビティとして提供できる。
次世代の潜水船が新たな観光やレジャーにつながると期待を寄せています。
海中バルーン
オーシャンスパイラルの米澤徹哉社長、
海との一体感が海中バルーンでは味わえる。
圧倒的な感動体験ができると期待感を持っているのではないか。
大手企業や海外のホテルグループも熱い視線を送るベンチャー企業の潜水船とは一体どんなものなのでしょうか?
母船と潜水艇の二つを同時にドッキングできる。
世界で初めての船。
海に潜る船に搭載された潜水装置。アクリル製の球体で実物では直径が3メートル、最大で5人が乗ることができます。
実はこの球体、世界屈指の潜水艇の技術を持つアメリカのトライトン・サブマリーンズ社の潜水艇に使われているものと同じ。
世界各国の海を潜っていて安全性でも実績があります。
球体の潜水装置は母船からワイヤーで吊り下げられて海の中へ。
潜水装置には4つの推進器が付いていて波や潮流による揺れを防いでくれます。
潜れる深さは100メートル。
スキューバダイビングで見ることのできる景色から徐々に光が届きにくくなる深海まで様々な海の生き物を目の当たりにできます。
利用料は5人で30分の潜水をした場合、1人当たり3万5,000円ほどです。
9月には製造を開始し、2021年の春に運用を始める予定です。
2025年には30基ほどの導入予定を目指している。
コストを安くして、海の中へ行くのは当たり前という潜水艇の数を世界中に展開できれば。