日産自動車は7月28日に発表した決算で来年3月までの1年間の業績見通しを600億円の赤字から一転、600億円の黒字に上方修正しました。
日産の内田社長は今夜、テレビ東京の単独インタビューに応じて日産らしさの復活と車の電動化の強化に改めて強い意欲を示しました。
日産自動車株式会社
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オンラインで行われた日産の決算発表。その冒頭、内田誠社長は…
私がCEOに就任して約1年8ヵ月経ちました。
日産は確実にその輝きを取り戻しつつあり、社内の雰囲気、お客さまからの声にも変化を感じています。
日産は確実に「輝きを取り戻しつつある」、そう強調しました。
日産の今年4-6月期の3ヵ月間の決算は最終損益が1,145億円の黒字となりました。1年前の2,855億円の赤字から大幅に業績を回復したのです。
これまでの日産はどちらかというと自分自身との戦いでした。
これからが本当の意味で日産という会社の真価が問われると思う。
また来年3月までの1年間の業績予想を上方修正し、600億円の黒字を見込んでいると発表しました。
5月に発表した600億円の最終赤字から一転、3年ぶりに通期で黒字を確保する見通しです。
主力市場の北米で新車の販売が回復していることや為替の円安が業績を押し上げました。
今夜、テレビ東京の単独インタビューに応えた内田社長。
世界的な半導体不足については…
まだコロナ禍の影響があって半導体のサプライヤーでいえば、アセアンの一部などに影響が出ているので楽観視はできない。
どういう風に事業を柔軟性をもって対応していくかに尽きる。
いま自動車業界の大きなテーマとなっているのが電動化です。
EU(ヨーロッパ連合)が2035年にガソリン車などの新車販売を事実上禁止する方針を発表。
これに対して2010年に世界初の量産EV「リーフ」を市場に投入したパイオニアの日産として電動化の波にどう対応するのでしょうか。
まず強みとして言えることはEVを2010年から始めているので、バッテリーのいろいろな経験値をデータで持っている。
日産ならではの付加価値としていくことが優位性に繋がってくると思っている。
今年の冬にはリーフ以来、およそ10年ぶりにEVの新型車「アリア」を投入。
今後の商品戦略については…
「リーフ、アリアとあるがEVのラインナップが増える?」
当然、お客様のニーズに合わせながら今後5年、10年、どういった計画を各主要マーケットに持っていくか。
タイミングを合わせてお客様に提供できるようにしていく。