株式会社KADOKAWA
レタスクラブ
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どん底からちょっとだけ復活!
次は雑誌「レタスクラブ」。
19878年創刊の料理をメインとした主婦のための情報誌で90年代の最盛期には月に100万部売れていたのが出版不況の波に飲まれてその後の20年はどんどん部数が減少。
2012年度には12万部まで部数が落ち込んで、まさに絶体絶命のどん底に。
そんなレタスクラブが今、ちょっと復活していると聞いてKADOKAWAの雑誌編集部を訪ねてみると…
一番奥にレタスクラブの編集部がありました。
どん底時代を知る副編集長、三橋さんにその頃のことを聞いてみると…
当時も色々取り組んでいたけどなかなかうまくいかない状況でした。
そんなレタスクラブの何が変わったのか?
松田が編集長になってから大きく変わったと思います。
松田紀子編集長
3年前にレタスクラブの新編集長になった松田紀子さん。
松田編集長になってから部数がおよそ5万部上がったのです。
一体何をしたんですか?
コンセプトを考えない!悩まない!生活はもっとラクできる!とラクな方に振り切った。
雑誌のコンセプトをもっとラクしように変えたってこと。
以前のレタスクラブは手間をかけたこだわり料理が中心で、「イクラのしょうゆ漬け」を一から作ってみようとか、「とりむね肉 VS とりもも肉」レシピとか正直かなりレベルが高い。
そんなマニアックな料理特集を全部やめて…・
包丁入れて仕上がるまで15分くらいで出来上がる簡単な料理に集約した。
例えば「チューブの調味料を使えばラクして無駄が減る!」とか、「ついで調理で時間貯金」とか、とにかく「こだわり」から「ラクする」に180度方向転換。
ラクしよう路線
でも、なんで一気に「ラクしよう路線」に切り替えることにしたんでしょう?
読者の方に片っ端からお会いして、いろいろ話を聞いた。
読者の方の意見を聞いた上で「ラク」に絞っていった。
松田編集長は読者を会社に集めて、どんな内容なら読みたくなるかを細かくリサーチ!
その結果が「もっといろいろラクしたい!」というニーズだったのです。
さらには読者のリアルを知るためにあるヒミツの作戦が…
レタスクラブの副編集長、前田雅子さん、
読者のお宅にヨネスケ調査に行きます。
ヨネスケ調査?
ヨネスケ調査
これ、編集部員が、あの「隣の晩ごはん」みたいに読者のお家に上がり込んでグイグイ話を聞くっていう作戦!
この日は埼玉に住む専業主婦、西澤さん家に。
まずは冷蔵庫の中をチェック!
どんな食材が入っているかを細かく見ていく。
昨日の残りという味噌汁も中を開けて見る。
お昼ご飯は残り物ですか?
本当にグイグイ聞いちゃうんですね。
もっと具沢山にしとけばよかった…
続いて収納スペースやバスルームまで写真撮りまくり。
ヨネスケ調査、何がポイントなんでしょうか?
読者がどういう生活をしているのかを編集者の思い込みもあったりするので、読者が求める情報を探しにくる。
この日の気づきは「主婦は洗濯機の横のホースの困っている」というもの。
読者の自宅で企画のヒントを掴んだら、撮った写真を見ながら会議でアイデアを出していく。
確かにその企画はやってないね!
ホースに埃たまる企画はやってないね!
みたいに、この会議から生まれたレタスクラブの大ヒット企画が…
毎号付録の1ヶ月分の献立カレンダーBOOK!
週の初めにこれとこれを買って、途中でこれを買い足す。
そして、毎日書いてあるレシピ通り調理をすればメニューに悩まず、月の終わりに食材を全部使い切って無駄がなくなるという目からウロコの便利付録。
献立を考えることから開放されて、とても楽になったと意見を頂いています。
他社からもパクられまくってますけど(>_<)
出版不況といわれて久しい中、読者の声をしっかり聞いてちょっと復活!
レタスクラブは考えない、悩まないでがっちり!
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