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[WBS]人事前倒しの思惑とは?8月10日にも内閣改造や党人事

2022年8月5日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

岸田総理大臣は内閣改造と自民党役員人事を8月10日にも行う方針を固めました。内閣改造などの人事はこれまで9月前半と見られていましたが大幅な前倒しとなりそうです。この前倒しにはどのような思惑があるのでしょうか。

10日にも内閣改造・党人事!前倒しの思惑や人事情報は…

永田町では内閣改造などの人事は9月に行われるとみられていたので8月5日夕方になった、来週に人事があると報道がされると永田町では驚きの声が上がりました。

8月6日の広島での平和記念式典に出席するため8月5日に地元広島に入った岸田総理は記者団の問いかけに無言を貫きました。

8月5日の段階で想定される日程では内閣改造と幹事長などの党役員人事等を8月10日の水曜日に行う方向で調整されています。

一方で党役員人事を切り分けて前日の8月9日の午後に行う案があります。

人事を1ヵ月も前倒しした背景について自民党中枢の一人は「一時世論調査で支持率が10ポイント以上下落したので来月まで待つとますます支持率が落ちかねない」「岸田総理なりに先手を打ったということだ」と話しています。

また岸田総理に近い関係者は「最近は旧統一教会の報道が多いが、これで報道も人事モードになるのではないか」として最近の政権に不利な論点をずらす意味合いもあると、このように囁いています

現段階で具体的な人事についてはどんな情報が入っていますか。

8月5日の段階では政権の屋台骨ともいえる政権幹部は留任させる見通しという情報が入っています。

具体的には去年の政権発足以来、政権をど真ん中で支えてきた麻生副総裁、茂木幹事長は留任の方向で調整に入っていて、松野官房長官も留任が有力視されています。

さらに先月亡くなった安部元総理が率いた島内最大派閥安部波からは「人数に見合った処遇が必要だ」との声が出ていますが、岸田総理は「必ずしも人数比でポストの配分を考えるものではない」という考えを周囲に示しています。

このほか、岸田総理と距離がある菅前総理を要職に起用するのではないか、そういう見方も一部にありますが総理周辺は「岸田総理と菅氏の距離は相当なものがある」として否定的です。

岸田総理は週末に人事構想を詰めることにしています。岸田カラーの人事は敢行できるかどうか長期政権をにらんだ岸田総理は重要な局面を迎えています。

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