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[WBS] 大手旅行サイトが「最安値」を要求!?実態を宿泊施設運営者が激白!

2019年4月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

皆さんも旅行予約をサイトを利用したことがあるかもしれません。

ホテルや旅館が手頃な料金で予約でき、旅行や出張にいまや欠かせない存在となってきています。

ただ、その安い料金の裏に不当な取引の疑いが浮上し、公正取引委員会が4月10日、大手旅行予約サイト3社に立入検査に入りしました。

宿泊施設の経営者がその実態を語りました。

公正取引委員会

[blogcard url="https://www.jftc.go.jp/"]

独占禁止法違反の疑いで立入検査を受けているのは楽天トラベルを運営する楽天に、ブッキング・ドットコムとエクスペディアの日本法人です。

こうしたサイトでは利用者がホテルを予約すると、その宿泊代金から手数料を得ています。

関係者によると3つのサイトはホテルや旅館などと掲載を契約する際、他の予約サイトと同じ価格かより安くするように条件を設けていた疑いが持たれています。

こうした要求によって値段が横並びになり、値下げが難しくばれば消費者の不利益にもつながります。

実態はどうなっているのか?

経営者の声

番組では関西を中心におよそ400室のゲストハウスを運営する男性に話を聞きました。

「最安値にならないならサイトには載せない」というように当初言われたと記憶している。

例えばブッキング・ドットコムと契約するときに「最安値になるように」みたいなことを言われた。

あからさまな最安値の要求。こうした要求は契約した後も続いているといいます。

他社のサイトの画面をキャプチャー(撮影)し、送ってくるときもあるので。

「そこ(他社)と違いますよ。うちの料金こうなっていますよ。」

実質的には料金を変更してそのサイトが一番安くなるようにしてくださいという内容。

予約サイトに断固とした態度をとることはできないのでしょうか?

90~95%は予約サイトからのお客様になるので、どうしても切っても切れないという間柄。

ネット予約は欠かせなく、依存しているところが多い。理不尽なくらい向こうは力を持っている。

ブッキング・ドットコムと楽天は共に「調査に全面的に協力をする」と発表。

公正取引委員会は今後、宿泊施設と予約サイトの契約の実態を詳しく調べるとしています。

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