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[WBS] 計画停電の回避のため節電本格化!地震発生直後でも「明かりがついた家」!

2018年9月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

震度7を観測した北海道地震から5日目を迎えました。

北海道内では電力供給不足を補うために平常時より2割節電する取り組みが一斉に始まっています。

計画停電を回避するために節電を求められている北海道の方々ですが、こうした中、地震直後の停電時にも明かりがついた家があったのです。

それを可能にしたのはあるベンチャー企業のシステムでした。

節電本格化!駅もスーパーも切実な対策!

停電はほぼ復旧してから初めての平日の朝。

札幌駅は通勤客や観光客で賑わいを見せていました。

小樽に泊まる予定だったが電車が止まって行けなかった。きょう小樽に行けるようになって良かった。

動き始めたインフラ網。

しかしJR北海道や札幌市交通局は節電のため、本数を減らして運行しています。

また駅構内の一部の照明や広告用のディスプレイの電源を消し、券売機なども一部使用を取りやめ、日常生活を取り戻してきたように見えますが電力供給は完全ではありません。

計画停電を避けるために本格的に節電に取り組んでいます。

マックスバリュ北海道株式会社

[blogcard url="http://www.mv-hokkaido.co.jp/"]

商品が揃い始めたスーパーでは…

イオングループのマックスバリュ北海道、出戸信成社長は、

こちらのケース、普段はこの状態で光が下にも入っている状態だが、今回の節電対策で一番上だけ照らして中は消すような形で対策を行っている。

商品の見え方は見えづらくなるが、こういう状態では最低限の所を節電する。

北海道のイオングループ165店舗では照明のほかに空調を調整。

事務所やバックヤードなども消灯しているといいます。

すすきの

そして札幌の繁華街すすきのでは…

伊大知明宏記者、

一見、街中は明るい感じを受けるんですがこちらの街頭、電気が消えたままとなっています。

そして、あちらの広告の看板、節電対策でしょうか、およそ8割ほどが電気が消えたままとなっています。

大学院生の節電

さまざまな企業が進める節電。

そんな中、健気な節電に励む住民も。

札幌市内に住む大学院生の鈴木諒さん、

2割節電と言われていて、いつもつけっ放しなんだけど、一人の時はどっちもつけがちだけど今はこっちだけ。

札幌市内に住む鈴木さん、節電対策でさらにあることをしていました。

集まっていたのは鈴木さんの大学院の友達です。

いま5人集まっているので4人の家は全く電気を使っていないので、それだけ節電になっている。

鈴木さんたちは地震が起きて以降、1ヶ所に集まることで使う電力を少なくしています。

家にいても豆電球みたいな小さいライトで過ごし、テレビは基本見ていない。

「情報確認は何でする?」

基本的にはSNS、ツイッターとか。

節電で避けられるなら不便なので計画停電はない方がいい。

電気がついた家

そんな中、地震後も電気がついた家があります。

札幌市内に住む堀江勇気さんの自宅。

電気消えて「たぶん停電だよね」と見ていたら、でもテレビの主電源がついている。

あれ?と思ってつけてみたらついた。

堀江さん、北海道全域が停電する中、いつも通りテレビを見ることができました。

さらに、

他の人たちは冷蔵庫ダメになっている状態でうちは使えているし、暗闇の状態でもライトも使えるし。

電力会社からの電気が止まっても生活に困らない最低限の電力が確保できたといいます。

その理由は、

蓄電池です。

電気が使えない状態で使えたので、うちは3歳の子どもと8ヶ月のおなかの子がいる状態なので非常にありがたかった。

蓄電池が満タンだと最大21時間電気が使えます。

電気を使っても太陽光発電で作った電力を蓄電池に充電することができるので電気を使うことができたのです。

エリーパワー株式会社

[blogcard url="http://eliiypower.co.jp/"]

実はこの蓄電池システムを開発したのはベンチャー企業のエリーパワー。

この蓄電池には大きな特徴があります。

通常の蓄電池は大きな衝撃が加わると発火の危険性があります。

しかしエリーパワーはライフル銃で撃ち抜いても燃えません。

万が一、地震で家屋に押し潰されても発火しないといいます。

さらに東京の本社では遠隔で電気の使用状況を把握していました。

エリーパワーのサービス部、新谷俊博部長代理、

ちょうど午前3時8分に停電を検知している。

これは札幌市内のあるお宅のデータ。

地震発生時刻の午前3時8分に電力会社からの電気が止まり、その後すぐに蓄電池から放電し始めています。

さらに今回、電気の使用で生存状況を把握できたといいます。

大和ハウス工業株式会社

[blogcard url="https://www.daiwahouse.co.jp/"]

このエリーパワーの蓄電池を使っているのが大和ハウス工業です。

ただ北海道内で蓄電池を置いているのはまだ60軒ほど。

大和ハウス工業北海道支社、山根博明さん、

確かに高価なので、まだまだ太陽光に比べると蓄電池の採用率は低い。

停電の時に喜んでもらったお客様の声を広めることで蓄電池も太陽光発電と併せて販売強化したい。

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