[WBS] 充電1回で400キロ走行可能!日産「新型リーフ」世界初公開!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世界の自動車市場が大きく変わろうとしています。

エコカーの代表格「ハイブリッド車」、世界の販売台数は現在は約200万台ですが2035年には約458万台になると予測されています。

その2035年にハイブリッド車を抜くといわれているのがEV(電気自動車)です。現在は50万台ですが2035年には630万台売れると予測されています。

世界の自動車市場で電気自動車の存在感が急速に高まる中で9月6日、日産が電気自動車「リーフ」を7年ぶりにフルモデルチェンジしました。

一体、何が変わったのか、その実力と可能性を取材してきました。

日産自動車株式会社

発表された新型リーフ。7年ぶりのフルモデルチェンジです。

日産自動車の西川廣人社長は、

まさに世界が本格的なEVの時代に動き出したところ。

リーフはこれまで世界49の国と地域で販売、多くの海外メディアが関心を寄せます。

新型リーフはどう変わったのか?

リーフ[LEAF]

フロントには日産車の特徴であるVモーショングリル。旧型車のどことなくおとなしい印象は姿を消しスポーティーな印象に変化しています。

そしてEV最大の課題といわれる航続距離は1回の充電で約400キロと旧型車の1.4倍に向上しました。

さらに高速道路での自動運転機能など日産の最新技術を詰め込んだという新型リーフ。

価格は315万円から。

世界のEV市場を見渡すと「BMW i3」は航続距離390キロで価格は509万円からです。「テスラ モデルX」は航続距離565キロで価格は1,124万円から。

300万円台で400キロ走るリーフは互角に戦えるのでしょうか?

初代リーフ

2009年、初代リーフの発表会で当時のゴーン社長は、

リーフはブレークスルーだ。自動車産業で初めて持続可能なゼロエミッション車が量産される。

初代リーフは販売が思うように伸びなかったのです。

日産・ルノー連合はリーフなどのEVを2016年度末までに150万台販売する計画でした。

しかし約42万台の販売にとどまっているのです。

なぜ販売が伸び悩んだのか?

日産プリンス神奈川 日吉店の営業マン、山口全さんは、

1回の充電だとガソリン車で届いていたところが届かないというのがお客様の声としてあった。

さらにエアコンを付けると表示された航続距離が181キロから171キロに変わりました。負荷がかかると走行できる距離が急激に減ってしまいます。

「お客様は数字を気にしている?」

ここ(航続距離)は見て走る人が非常に多い。

お客様が持つ航続距離への不安。それが販売伸び悩みの最大の要因です。

その欠点を大幅に改善した新型リーフはEV本格普及の起爆剤となれるのか?

西川廣人社長

9月6日、西川社長が単独インタビューに応じました。

「将来振り返ったときに、この車が電気自動車のひとつのポイントだった可能性は?」

歴史的な転換点。ありますね、ぜひそうしたい。

初代のリーフは初めての量販社のEVで世に問う、お客様に見てもらう先駆者の役割。進化させた2代目の新型リーフはEVであることに加えて普通の車としてお客様に価値を認めてもらう。

改良点

新型リーフはどんな改良が施されたのでしょうか?

開発現場にWBSのカメラが入りました。

航続距離を伸ばすために走ったときの空気抵抗を減らそうという研究施設です。

新型リーフの改良のヒミツはボンネット上に付けられた角。

日産自動車 第三製品開発部の飯沼佑允さんは、

この形によってドアミラーの所になるべく上流側の乱れた風を当てない。

この角があることで前方から来た風がサイドミラーを上下に避けながら後方に流れていきます。

こうした改良を積み上げることで初代リーフと比べて空気抵抗を4%減らすことに成功。航続距離を伸ばすことに貢献しています。

また気温が40度にもなる人工太陽の部屋からマイナス20度で人口雪が積もる部屋まで過酷な条件での使用に耐えられるよう車としての機能を高めてきたといいます。

試乗

果たしてその新型リーフの乗り心地は?

大浜キャスターが試乗しました。

バッテリー容量も大きくなって、加速性能も増しているというので踏み込んでみます。

飛行機が飛び立つときのような印象。ずっと加速の力が落ちないままアッという間に100キロです。速いですね。

さらにアクセルペダルだけで発信と停止ができる「イーペダル」を試してみると、

だいぶ間隔を掴んできました。おそらく街の信号待ちでもいけると思う。止まり方もプロのドライバーのように静かで違和感のない止まり方がポイントだそうです。

販売目標

エコだから我慢して乗るEVではなく、積極的に選ばれる車を目指した新型リーフ。

「販売目標をはっきりと言われてませんよね、まだ読めていない?」

西川社長は、

販売目標数をあえて読む必要がない。この車が育つ間に1年目、2年目と環境が変わり、この車のポテンシャルが化けてくる。

2.000台か3,000台かの議論をしてもしょうがない。

そして、

「この車を皮切りにして一気に電気自動車を増やしていくのか、それとも様子を見ながら徐々に?」

主力車種を電動化していくかというと、2021年から2025年までの5年間くらいの間にアグレッシブにいくか、徐々に様子を見ながらいくか、各社動くと思う。電動化するスピード・早さ・ステップは他社よりも一歩先に行きたい。