働き方改革で注目されるテレワーク。
オフィスに行かず自宅などで仕事をするというものですが、7月には国などが主導して「テレワーク・デイ」が開催され600社以上が参加しました。
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しかし、まだ課題も多いというのが現状です。
そんな中、驚きのテレワークを実践している企業を取材しました。
株式会社クラウドワークス
[blogcard url="https://crowdworks.jp/"]
仕事の紹介サイトを運営するクラウドワークス。
7月に国などが呼びかけた「テレワーク・デイ」に参加しました。当日は100人以上がテレワークで働き、オフィスは人がまばらになりました。
テレワークを利用した社員は、
通勤がないことが一番大きなメリット。子供と朝食を一緒に食べられるのが良かった。
社内アンケートでは6割の社員がテレワークで仕事の効率や生産性が上がったと回答しました。
クラウドワークスは去年からテレワーク制度を導入。勤務の場所や時間は自由になりますがメリットだけではないといいます。
テレワークをしている方が仕事を続けてしまいがちという声は聞く。
しかもテレワークの回数制限や事前申請の手続きなどがあるせいか、これまで多くの社員がテレワークを利用していませんでした。
佐々木翔平取締役は、
社員を信じて任せてやっている。ルールではあるものの最低限の千引きはまだ必要だと現時点では考えている。
シックス・アパート株式会社
[blogcard url="https://www.sixapart.jp/"]
しかし、テレワークを前提として一歩踏み込んだ働き方を実践している企業もあります。
「bit & innovation」は都内にある誰でも利用可能な共同のワーキングスペース。
作業をしている男性はシックス・アパートという企業の古賀早社長です。
全員リモートワーク(テレワーク)を始めた。自宅に限らずコワーキングスペースやシェアオフィスを使っている。
全社員テレワークとは一体どんな会社なのでしょうか?
東京・千代田区にあるオフィスを案内してもらいました。そこは、
こちらが今の執務スペース。社員30人に対して10席ほどを用意している。
ホームページの管理サービスなどを手掛けるシックス・アパート。この日、会社にいたのは2人だけでした。
テレワークの回数制限や事前申請はなく、社員はいつ、どこで働くのも自由です。
決められているのは最低でも月1回、オフィスに出勤すること。
会社に来て仕事をしている姿で評価されるのではなく、実績で仕事の評価は決まる。
2016年、親会社から独立したのを機に全社員テレワークを開始しました。
オフィスは3分の1の広さの場所に移転。その結果、家賃や電気代が大幅に減り年間4,000万円以上のコスト削減が出来たといいます。
社員が毎日出社することがないため通勤にかかる定期代の支給を取りやめ、その代わり毎月一律1万5,000円の「テレワーク手当」を支給しています。
自宅やテレワークで使うのに便利な機器を買ったり、自分はよさそうな椅子を買ったが、テレワーク手当の使い方は完全に自由にしている。
早瀬将一さん
東京から来るまで1時間半ほどの距離にある茨城県つくばみらい市。
ここにシックス・アパートの社員、早瀬将一さんが住んでいます。
朝、通勤電車に乗る必要もないため家族とゆっくり過ごしています。
バタバタと会社に行く感じはなくなった。
9時過ぎにはバスで幼稚園に向かう次女を見送ります。
自宅に戻ってくるとそのまま仕事を始めます。
仕事をいつ始めて、いつ終えるのか、曖昧になりそうですが、
娘を送ってからそのまま仕事を始めるとか、終わる場合は家族の夕飯の時間があるので、「何時くらいに仕事が上がる?」と妻に聞かれる。
専業主婦の妻は三女の面倒を見ながら家事。妻が食事などの時間を教えてくれることが早瀬さんの仕事の区切りになるといいます。
この日は午後に他の社員とテレビ会議。直接会うことは多くないものの会社の社内会議は以前よりむしろ増えているといいます。
「出社しなくても話ができると仕事の感覚になる?」
シックス・アパートの重田崇嗣さんは、
同僚と会話する時間があると会社に属している感じ、孤独ではない。
つくばみらい市社会福祉協議会
[blogcard url="https://www2.tm-shakyo.jp/"]
そして早瀬さんは、テレワークで自宅にいる時間が増えたことによって仕事の幅も広がったといいます。
この日、訪問したのはつくばみらい市の社会福祉協議会。
地元でのボランティアをきっかけにシックス・アパートのシステムが採用されました。
つくばみらい市社会福祉協議会の松尾好明さんは、
「さくらまつり」の時にボランティアでドローン撮影をしてもらった。それで早瀬さんを知って早瀬さんの会社のシステムを入れた。
また趣味のドローン撮影をきっかけとした地元の仕事も入ってくるようになりました。
今では地元自治体のPR動画も手掛けています。
仕事も趣味も自由にできる働き方になったことで、いままで妻に任せきりだった子育ても積極的に関われるようにもなりました。
本当に子供と一緒にいられるじかんがすごく増えた。
妻の麻友子さんは、
安心を非常に感じている。この制度は本当にありがたい。
テレワークという働き方は私たちの暮らしを変えていくのかもしれません。