[WBS]【イノベンチャーズ列伝】ファッション革命を起こす!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

イノベーションで世の中を変えようと挑むベンチャー企業に焦点を当てる「イノベンチャーズ列伝」。

新しい洋服の作り方がファッション業界に革命を起こすかもしれません。

一見、シンプルなジャケットですが着れば驚きの高機能。

動きやすい。本当に動きやすい。

ファッション界に革命を起こす企業のヒミツとは?

スポンサーリンク

株式会社ナノ・ユニバース

横浜市の住宅街。

今年、建築事務所に就職したばかりの髙村さん(26歳)。

服装が自由な職場のため、普段はカジュアルな格好ばかりだといいますが、

打ち合わせがある日はかっちりとしたジャケットが必要だが。

窮屈だなという印象がある。

堅苦しいジャケットはできるだけ着たくないと感じている髙村さんですが、この夏ある通販サイトで気になるジャケットを見つけました。

ナノ・ユニバースという店が企画した仕事用とプライベート用を兼ねたオフィスカジュアルと呼ばれるジャンルの商品です。

2万円程度と価格もお手頃。

さらに50着限定の受注生産というプレミア感にも惹かれたといいます。

そして届いたのがこちら。

普通のジャケットと何が違うのか?

早速着てみると・・・

生地が驚くほどよく伸びます。

ジャケットを羽織ってパソコン作業をするのは肩が凝るが、これなら着ながらできる。

このジャケットを企画したナノ・ユニバース。

さまざまなブランド商品を扱ういわゆるセレクトショップです。

今回、在庫なしの受注生産にしたため価格を抑えて新ジャンルに挑戦ができました。

ナノ・ユニバースのWEB戦略部、越智将平部長は、

今までのナノ・ユニバースでは取り込めなかったお客様に届けられたのが一番良かった。

今までになかったこと。

50着程度の少量生産は以前はコスト面から難しいとされてきました。

しかし、あるベンチャーとのタッグでそれが可能になったといいます。

シタテルの「スペック」という仕組みを使って実現した。

非常に革命的だと思った。

シタテル株式会社

スペックとは一体どのようなサービスなのか?

熊本市にあるシタテル本社を訪ねました。

2014年に創業したシタテルは従業員数およそ50人。

この会社を率いるのが河野秀和社長です。

一つのものが大量に作られて多くの人に届くという衣服のあり方から、細分化されて人々の趣味嗜好にあったものが満足いくものとして消費者に届くことが重要になると感じた。

それを解決できる唯一のすべが「スペック」。

スペック

スペックは従来と何が違うのか?

これまでセレクトショップがオリジナル洋服を作る場合、いくつもの中間業者を入れる必要がありました。

一方、スペックはシタテルが中間業者の役割をすべて担う。

さらに協力工場が全国600以上もある少量生産にも応じてくれる工場をすばやく見つけ出せるのです。

画期的サービスを生み出した河野社長、実はほんの5年前まではアパレルの素人でした。

創業以前は熊本で経営コンサルタントをしていました。

熊本はファッション文化が根付いている町。

おしゃれなセレクトショップがたくさんあって「少ない数で高品質なものを作りたい」という要望があったが「数百枚、数千枚ないと作れない」「店独自の商品を売れない」という悩みを聞いた。

小さな店を相手にしない古い商慣習に疑問を感じた河野社長は思い切った行動に出ます。

飛び込みで行って聞いてみようと思った。

中間業者をすっ飛ばし下請けの縫製工場に直談判することにしたのです。

勢いで工場までやって来た河野社長でしたが、

こ・・こんなに立派な工場とは・・・

大手アパレル向けに数千着規模で生産しているんです。

数千着!?

これは来るところを間違ったかもしれないな・・・

あの・・・30着だけの生産は無理でしょうか。

え!?30着!

う~ん・・・

分かりました。引き受けましょう。

えっ本当にいいんですか!?

今はちょうど閑散期だし、余った生地もある。

実はちょっと困ってたんだよね・・・

あ、ありがとうございます!

そうか・・・大きい工場でも機械が稼働しない時期があるんだ。

作りたい工場は他にもあるかもしれない・・・

このわずか半年後、シタテルを創業した河野社長。

人生をかけてチャレンジする価値があると感じた。

株式会社美装いがらし

シタテルの協力工場は現在も全国に増え続けています。

こちらは協力工場の開拓を担う鵜飼泰好さん。

この日訪れたのは大手アパレルの下請けもやる縫製工場です。

女性もののシャツやブラウスの生産技術に定評があるといいます。

今後カットソーの生産受託の可能性はあるか?

美装いがらしの奥野優さん、

単価が合うなら正直発注してほしい。

スペックの仕組みを進化させるため将来的には協力工場を数千ヵ所まで増やすのが目標です。

株式会社ビギ

先月、スペックを活用した新たな商品が発売されました。

20代から40代向けの商品を扱うこの店。

わずか20着限定で販売したのはウッドデニムと名付けた商品です。

その名の通り木から作られた珍しい糸から織られています。

綿にはないしっとりとした肌触りが特徴です。

ビギのデザイナー、佐々木春樹さん、

必要数だけ作って、お客様に提案して人気になった場合、定番化していく流れ。

アパレル業界に新風を巻き起こす河野社長の視線の先にあるものとは・・・

将来的にはアパレルのプロでなくても、事業会社や個人がスペックを自由に使える環境を3年以内につくりたい。

スポンサーリンク