今日は「花火の日」です。
283年前の1733年5月28日、隅田川で水神祭りの川開きが行われ慰霊を兼ねた花火が打ち上げられました。
隅田川花火大会
隅田川花火大会は大飢饉とコレラの流行により、江戸で多くの死者が出た1732年、8代将軍・徳川吉宗が大川端(現在の隅田川河畔)で催した、「川施餓鬼」(死者の霊を弔う法会)に遡ります。
翌年の1733年、幕府は前年にならって川施餓鬼とあわせ、慰霊と悪病退散を祈願する目的で、両国の川開きの日に水神祭を実施します。
その際に花火を打ち上げたのが、現在の花火大会のルーツといわれています。
この当時は20発前後の花火で、かなりのんびりとしたものでした。
鍵屋と玉屋
花火職人の鍵屋と玉屋。
鍵屋の創業は1659年。
7代目鍵屋の番頭が暖簾分けで、1808年に玉屋を創業し、2業者体制となり、双方が腕を競いました。
鍵屋と玉屋は異なる打ち揚げ場所から交互に花火を揚げたため、観客は双方の花火が上がったところで、よいと感じた業者の名を呼びました。
これが、花火見物でおなじみの「たまやー」「かぎやー」の掛け声の由来といわれています。
玉屋は幕末期(1843年)に失火事故を起こし、半丁ほどの町並みを焼失させた罪で、江戸処払いを命じられて1代限りで断絶します。
鍵屋は、日本最古の花火会社「株式会社宗家花火鍵屋」として現存しています。
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