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[がっちりマンデー] 同業者が集まり儲かる「儲かる◯◯の街」(3)

2017年2月12日

同業者が集まり儲かる「儲かる◯◯の街」

全国芝生協会

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茨城県つくば市。筑波っていうと筑波大学があったり宇宙開発のJAXAがあったりととってもアカデミックなイメージです。

でも実は筑波は「芝生の街」。

市内を走ると芝生畑が現れます。

やって来たのは「つくば市役所大穂庁舎」の「つくば芝生事業協同組合」。

「すいません、がっちりマンデーです。」

はい、こんにちは。

そこには筑波の芝生関係のお偉いさんが勢揃い。

話を伺ったのは全国芝生協会の鈴木冨士雄会長。

このあたりには芝生生産農家2,000戸ぐらいあります。

なんと全国の芝生畑の半分以上が茨城県に、さらにその内に約8割がつくば市にあるそうです。

特につくば市北部エリアに約2,000戸の芝生農家が集中する日本一の芝生の街です。

販売価格だと年間30億円ちょっと。

芝生畑

芝生畑にお邪魔してみると、どうやら刈入れの真っ最中!

芝生が収穫できるまでにかかる期間は1年

約5mmの土と一緒に刈り取るとロール状にして出荷されます。

すると土に残った根から次の芝生が生えてきます。

しかも収穫は年中できます。つまり年中儲かります。

芝生の街

ここで気になるのが何故、筑波が芝生の街になったのか?

そこには意外なきっかけがありました。

つくば芝生事業協同組合の松本文巳副理事長が教えてくれました。

陸軍の飛行場跡地に開拓団が入ったんですよ。色々な作物を作ってもなかなかいい作物が獲れなかった。たまたまラジオを聴いていてウチの親父がね、ゴルフ場ブームが始まるよと、芝生を作ったら高く売れて、それがつくば全体に広がっていった。

なんと松本文巳副理事長のお父さん、良吉さんがつくば市の芝生づくりのパイオニアでした。

昭和33年、第一次ゴルフブームを耳にしてすぐに自分の土地に芝生を植えてみたところ、これがグングンよく育ちました。野菜などの作物にはちょっと不向きな痩せた土地が芝生づくりにはピッタリでした。

すると良吉さんの成功を見た周りの人たちも後を追うように芝生作りをスタート。

儲かり芝

こうして日本一の産地へと躍進を遂げた筑波にはご自慢のオリジナル儲かり芝があるそうです。

それは見てみたいと生産者のもとへ。

味のある茨木弁で迎えてくれたのは松田芝生の松田克彦社長。

今ここにあるのがつくばグリーン。

茨城県園芸研究所が開発した儲かる芝生「つくばグリーン」。

その特徴はその名の通りこれまでの芝生よりもグリーンが濃い。さらに茎が太く根の数が多い。イコールとっても丈夫ってワケです。

だから学校の校庭緑化や公園などに引っ張りだこ。

いまや「つくばグリーン」の年間販売額は1億3,000万円を稼ぎ出す芝生のエースとして大活躍中です。

そして2007年には新たな儲かり芝が登場。

つくば姫、つくば輝、つくば太郎の3つの品種が開発された。

ゴルフ場に人気の芝で、か細い「つくば姫」はグリーンに、それよりもやや太い「つくば輝」はフェアウェイ、一番太い「つくば太郎」はラフにと使い分けることでこれまた全国から引っ張りだこです。

こうしてつくばオリジナルの芝生たちはこの地から全国各地にドンドン出荷されています。

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