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[モーニングサテライト]「大浜見聞録」化粧用品で世界トップ!SDGsで生き残れ[雪ヶ谷化学工業株式会社]

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大浜見聞録です。

今回はメイク用のスポンジです。実はあまり知られていませんが、ある日本の中小企業がこのスポンジ作りで世界シェアの7割を占めています。

コロナ禍で中小企業の取り組みがこれから重要で注目しなければいけませんが、こちらのスポンジを作っている会社は活路を見出すためにSDGsに関連した取り組みを重視して動き出しています。

化粧用スポンジで世界トップ!天然材料で差別化

東京・品川区に本社を置く雪ヶ谷化学工業。

従業員70人ほどの中小企業ですが化粧用のスポンジで世界シェアおよそ7割を握るトップメーカーです。

品質の良さが評価され、ハリウッドや海外の高級化粧品にもこのスポンジが使用されています。

雪ヶ谷化学工業は価格競争から脱却するためSDGsに力を入れています。

雪ヶ谷化学工業の坂本昇社長。

2030年までの目標を示しているがCO2排出ゼロを目標に全員参加で積み上げ型会議などアイデアを出しながら進めている。

坂本社長は女性社員の幹部登用にも積極的です。現在、16.7%の女性幹部登用の割合を2030年までに50%にする計画。

SDGsを推進するプロジェクトリーダーも女性です。

雪ヶ谷化学工業 SDGsアンバサダー、野村ものりさん。

最初は「言われたことをやるだけ」の意識だったが、後々社員の中でSDGsを考え実行する空気に変わった感じ。

自分のアイデアが実行されることでSDGsの知識が深まることを感じている。

大手金融機関が行ったアンケート調査によるとCO2削減量の把握や目標を設定している企業はおよそ5%。3割がSDGsに対し何に取り組んだらいいか分からないと答えています。

雪ヶ谷化学工業はSDGsに対してどのような取り組みを進めているのでしょうか。

中小企業こそSDGsで生き残れ

主力商品である化粧用スポンジの製造工程を見せてもらいました。

機械のヘッドノズルから原料を型に流す。

ソフトクリームを作る工程と似ている。

釜に入れたスポンジの原料を1時間ほどかけて圧力釜で蒸します。圧力釜で蒸すことでゴムの伸びがよくなるといいます。

そして型からゴムをひねり出します。

これができたてほやほや。

化粧用のスポンジは肌さわりをよくするために天然ゴムから化石原料由来の合成ゴムに変わっていった歴史があります。

雪ヶ谷化学工業では2年前に品質を維持したまま天然ゴムを含んだ製品に戻すことに成功しました。

これによりCO2排出量をおよそ2割削減できたといいます。

さらに天然ゴムを栽培するタイの農場に社員を派遣し、児童労働が行われていないことなどを確認しました。

児童労働や強制労働がないことを証明した独自の「フェアトレードマーク」を作った。

世界の貧困をなくそうとか発展途上国でも働きがいを持ってもらいたい。

社員の意識にも変化が。

雪ヶ谷化学工業 商品開発部、長谷川愛さん。

「こういうのを作ってるんだよ」と周りの人にも言いやすい。

このような社会貢献の仕方があるというのを周りの人にも分かってもらえるかな。

SDGsに対応したスポンジ作りに力を入れる一方で足元では新型コロナの影響が深刻です。

日本の中小企業の中でトップクラスの影響を受けている。

社会全体が外出しない、人が出ないから化粧しない。

化粧をしないのでスポンジも使わない。

2020年は海外の売り上げが半減。2021年になっても売り上げが回復しない状態が続きました。

「SDGsはコストアップ要因になると思うが、取引先は納得してくれそうな雰囲気はあるのか?」

「社会問題をわれわれと一緒に解決しませんか」とお客様と話を始めた。

従来のやり方とはちょっと違う。

価格・納期・品質だけだったが今度は社会的課題解決というお題目がある。

「一緒にやりましょう」というやり方ができるので。

中小企業の取り組みを支援しているコンサルタントの羽生田慶介さん。立場の弱い中小企業は第3者と組んで営業先を説得する手法もこれからは効果的だといいます。

SDGs展開は「安くて良い物を持ってこい」しか言わないお客様と話すのではなく、お客様のお客様と話すことで自社の製品をより引き合いが来るように作る。

大きなチャンスだと思う。

場合によっては競合他社。これまで話したことがないNPO

こういうパートナーと一緒だったら「社会課題解決が進むのではないか」と考え、ルール形成して大きなマーケットに育てる。

大仰なことに聞こえるが意外と大きな投資が必要なく、SDGs営業の知恵の一部と思っても良い。

坂本社長は中小企業こそSDGsの取り組みに力を入れるべきだと考えます。

ウイグルの人権問題や似たような問題は世界中にいくらでもあると思う。

世界中にそのような人権事例があるが、そこから学ばなければいけない。

小さければ小さいほど一つの大きなミスで会社は飛ぶ

自分で起こした会社ではないので絶対につぶしてはいけない

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