いまTwitterで話題になっている漫画「避難所にやってきた」です。
先の台風19号の被害で初めて避難所に行った体験をイラストレーターのつかはらゆきさんがまとめたものです。
移動の時点で失敗したこととして、リュックが防水じゃないなどリアルな描写が共感を呼び、つかはらさんのもとには9万に近い反響が寄せられています。
今回、人口が集中する東京でかなりの人たちが初めての避難を体験しました。
その現場では何が起きていたのでしょうか?
つかはらゆきさん
[blogcard url="https://twitter.com/yucky_Tsukahara"]
イラストレーターのつかはらゆきさん、
結構重い。
ちょっと迷って15分くらい雨の中を歩いた。
多摩川の近くに住むつかはらさん。
リュックいっぱいに荷物を詰め、避難勧告が出る前に大田区内の小学校に避難しました。
初めての避難所で不安だったことが今回の漫画を描くきっかけだったといいます。
普段から絵を描く仕事をしているので、いつもの延長線上にあることをやった方が安心と思った。
つかはらさんの漫画には知っているようで意外に知らない避難のポイントが細かく描かれています。
ただね、荷物も自分もぐしょ濡れで座ってと言われても大きな荷物で座れない。
到着するまでにぬれた。
ぬれたままで過ごすことになった。
到着後に快適に過ごせるように着替えは用意したほうがいいといいます。
さらに食事面では、
食事も夜と朝二食分と考えたらお弁当みたいに作っている家もあり、そうかーと思った。
食事が用意されているとは限らない避難所。おにぎりや弁当を持ち込む必要性を強く感じました。
これらの教訓を元に避難所で必要なもののリストをイラストにまとめたつかはらさん。
それ以外にもこんなものが欲しかったいいます。
イヤホンです。
防災用のテレビが見られるアプリやラジオが聴けるアプリを入れているが音が流せない。
行って初めて分かった発見の多い避難所生活となりました。
みんな知らない。
それ(避難所情報)を知りたい人は多い。
調布市
[blogcard url="https://www.city.chofu.tokyo.jp/"]
一方、自治体側の対応も多くの課題が浮き彫りになりました。
多くの住民が避難した調布市。
避難所の1つとなった調布市立富士見台小学校。
体育館の中はおよそ400人が押し寄せぎゅうぎゅう詰めの状態に…
ほとんどの人が狭い中、座って過ごすことになりました。
この時の1人当りのスペースを再現してみました。
片倉静佳記者、
足を伸ばすと収まってはいますが隣の人に当たってしまいそうな感じがします。
避難者の安全は確保されましたがかなり窮屈でストレスを感じる状況となりました。
今回、避難の誘導を協力した竹口裕さんに話を聞くと、
「避難者を全部入れちゃおう」と。
無理しても入れちゃおうと全部入れた。
本当は対応の仕方としてあんまり良くないのかな。
府中市
[blogcard url="https://www.city.chofu.tokyo.jp/"]
9万人以上に避難勧告を出し、8,000人以上が避難した府中市。
近くの所(避難所)が全部受け入れダメ。
遠くの避難所に行かないといけなかった。それもあって避難は諦めた。
想定していたよりも多くの人が避難してきたため16ヵ所の避難所が満員に。そこで新たに府中刑務所などを避難所として開放し、風雨が強くなる中で避難してきた人を誘導しました。
府中市防災危機管理課の関根滋課長、
施設に入りきれない。
それ自体も危険になる可能性がある。
やむを得なかったとしか現状言うことができない。
府中市は今後、別の避難所に移動せずに済むよう数を増やしていきたいといいます。
現状ある避難所にプラスして民間など協力できる人に避難所の提供をお願いしたい。