[WBS][治る最前線]虫歯の最新治療!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

いま虫歯の治療法が大きく進化しています。

心臓病などの重い病気を引き起こすこともある虫歯。

その虫歯を蒸発させるという最新の治療法と、虫歯に潜む知られざる病について取材しました。

虫歯

成人の9割以上が経験しているという虫歯。

虫歯は何度もなった。5~6本はなっていると思う。

もうずっと虫歯で治していません。あの音が、治療のキイーンという音が嫌だ。

現在、国内の虫歯の患者数は約180万人。

歯を失う原因の3割が虫歯といわれています。

虫歯はミュータンス菌などが作り出す酸によって歯が溶けてしまう病気です。

虫歯を放っておくと細菌が血液中に流れ出し、重い心臓病を引き起こすこともあります。

実は恐ろしい虫歯。その治療の最前線を追いました。

誠敬会クリニック銀座

痛みのない新しい虫歯の治療法が登場しています。

この日、20代の町田優輝さん(仮名)は虫歯の治療のため歯科クリニックを訪れました。

3~4本くらい重度の虫歯があった。眠れなかったりした。

町田さんは最新の虫歯治療を受けることにしました。

町田さんの歯を確認すると前歯の裏側に虫歯が見つかりました。

今回、治療に使うのは「Er:YAGレーザー」という最新のレーザー装置。このレーザーは水だけに反応して一瞬で水を蒸発させる特徴があります。

虫歯になると歯が溶けた部分に水分が増えます。そこに先程のレーザーを照射すると虫歯の中の水分にレーザーが反応。虫歯は水分と一緒に蒸発して消えるという仕組みです。

町田さんの治療が始まりました。

メガネが必要なので、はめていただいていいですか。

治療中は目を守るためサングラスを着用します。

痛みをほとんど感じないため、これまでのように麻酔は必要ありません。

このクリニックではより正確な治療を行うため専用の顕微鏡を使用しています。

レーザーの照射が始まります。

照射します。

少しずつレーザーを動かしながら虫歯全体に照射します。

痛み大丈夫ですか?

レーザーの照射が終わりました。

歯が白くなっているの分かる。虫歯が全部取れて無菌状態になっている。

虫歯で黒くなっていた部分がキレイに無くなりました。

詰めていきましょう。

虫歯を取り除いた場所にはこれまでのように詰め物をします。

治療は約10分で終了しました。

麻酔も薬も使ってないので快適。

このクリニックでは自由診療で治療を行っており、治療費は1本2万円(自己負担)。

誠敬会クリニック銀座の吉野敏明院長は、

レーザーを使うことで歯を削る量が少なく低侵襲(負担が少ない)。振動や痛みが少ない、臭いなどの不快感が少ない。

非歯原性歯痛

これまで虫歯と思われていた歯の痛みも虫歯が原因ではないケースがあることが分かってきました。

栃木県に住む60代の田村幸子さん(仮名)。約3ヶ月前、虫歯のような歯の痛みを感じ歯科クリニックで治療を受けました。

治療のため、歯を抜きましたが痛みがなくならなかったといいます。

抜歯したが痛みが続いた。精神的に参って、このまま死んでもいいかなと思った。

実は田村さんの歯の痛みは虫歯が原因ではありませんでした。

元赤坂吉見歯科 顎関節症・口腔顔面痛センター

このクリニックを受診したところ、ある病気が見つかりました。

周りの歯は歯肉も含めて問題ない。

田村さんの病気は非歯原性歯痛と呼ばれる病気です。

非歯原性歯痛とは虫歯が原因ではないのに歯の痛みを感じる病気。

5年前の2012年にガイドラインが出来たばかりで、まだ歯科医師の中でも一般的ではありません、

和嶋浩一歯科医師は、

歯の神経を全部抜いても痛みが止まらない、というのが学会でよく報告される。

非歯原性歯痛は顔の筋肉の緊張などが原因で起こることが分かってきました。

顔や歯などの神経は途中で一つになり脳につながっています。ストレスなどにより顔の筋肉が緊張し続けると、脳が顔の筋肉の痛みを歯の痛みと錯覚してしまうのです。

果たして、その治療法は?

筋肉をストレッチしたほうがいいです。

治療は口の中に指を3本入れ、顔の筋肉のストレッチを行います。

さらに超音波を発生させる器具を使って口の外からもマッサージをします。

田村さんは約1ヶ月、治療を続け葉の痛みがほとんどなくなりました。

これまで治療を受けた患者の約8割が改善したといいます。

治療費は全額自己負担で5万円ほどです。

8割の人は指導をすると、1ヶ月以内に症状が改善する。非歯原性歯痛は一般的には広まっていない。患者と歯科医師にも啓蒙活動をやっている。

意外な病気が潜んでいる可能性がある虫歯。歯に痛みを感じたら早めに歯科クリニックを受信することが大切です。