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[WBS]北朝鮮のミサイル対応強化!在韓米軍が「宇宙軍」を創設

ワールドビジネスサテライト(WBS)

韓国に駐留するアメリカ軍が12月14日に宇宙を活用した新たな部隊を発足させました。その背景にあるのは弾道ミサイルなどの発射を繰り返している北朝鮮です。

高まる"北朝鮮の驚異"
砲撃の記憶 おびえる島

韓国にあるアメリカ軍基地「鳥山空軍基地」。

司会者

在韓米軍宇宙軍の旗です!

創設されたのは宇宙軍。衛星を使いミサイルの監視や追跡などを遂行し、北朝鮮への警戒を強めます。

部隊を創設した背景とみられるのが今年30回以上の弾道ミサイルの発射を繰り返している北朝鮮の脅威の高まりです。

その脅威が現実になった場所があります。

韓国・延坪島。人口2,000人ほどのこの島を12年前、北朝鮮が砲撃しました。

当時、北朝鮮は韓国軍の軍事訓練に反発。韓国の陸地が攻撃を受けたのは朝鮮戦争後初めてで、民間人を含む4人の死者が出ました。

ソウル支局
武部慎一記者

砲撃を受けた住宅です。12年前の砲撃を風化させないため今もこのまま残されているといいます。

住宅は屋根や部屋の仕切りもなくなり、地面には砲弾が突き刺さったままとなっています。

この他にも島の至るところに砲撃の爪痕が残されていました。

延坪島から北朝鮮まではわずか10キロほど。ミサイルではなく高射撃で届いていしまう距離です。

島の周辺には複数の韓国軍の船が…

砲撃から12年、この島ではどのような警戒態勢を取っているのでしょうか。

分厚いドアを開けて案内されたのはこの島で最も大きな避難所。460人ほどが身を寄せることができるといいます。

島の担当者

これは生物・科学攻撃があれば内部の有毒な空気を外に出して、内部の空気を浄化してきれいな空気を入れる装置。

化学兵器などによる攻撃に備えた空気をろ過する機能のほか、防毒マスクも完備。診療所なども設置しています。

島内にこうした避難所を8ヵ所作っていました。

また、このほかにも…

島の担当者

10月14日に軍部隊のホットラインを使い放送を3回行った。

10月14日午後、北朝鮮が黄海に向けて行ったおよそ300発の砲撃。その時、島では緊急放送が流されました。

延坪島では政府が発令がない場合も島に駐在する軍からの報告を受けて外出を控えるよう呼びかける緊急放送が行われています。

ただ、どんなに備えを講じても島民は不安を隠せません。

島民

昔みたいにまた砲弾が落ちそうで怖い。
今年はあまりにも撃ち過ぎている。だからいつも私たちは不安。
いつも町内放送をちゃんと聞いている。

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