新型コロナの感染拡大から2回目となる新年を迎えたわけですがビジネスパーソンや消費者にとってこの2022年はどのような年になるのでしょうか。
2022年はどんな年に?
DXも神頼み!?
東京・港区にある愛宕神社。
境内へと続く傾斜角およそ40度、86段の石段は出世の石段として有名です。仕事初めの1月4日、多くの参拝客で賑わっていました。
2022年の目標は…
30代、化学専門商社の男性。
仕事に精進。
SDGsや環境に対する関心が高まっている。われわれもどういうことで世の中に役に立てるのか。
そういうことを考えて仕事を進めていきたい。
なかにはこんな人も…
30代、不動産業の男性。
ダイエット。
コロナでジムにも行けなくなったので改めて今年身を引き締めていきたい。
都内にあるヤプリのオフィス。中には鳥居が…
デジタル化を推進するヤプリではコロナ禍による密対策として社内に鳥居を設置しました。
さらにオリジナルのおみくじにはこんなメッセージが…
新しい挑戦をしなくなったら老化の始まり。
ヤプリは企業に対し独自のアプリをダウンロードするだけでクーポン券などをお客様に提供できるサービスを開発。
元日に1億ダウンロードを達成しました。今年はさらなる飛躍を誓います。
ヤプリの庵原保文CEO。
今年はDXの年にする。
僕たちのソフトウエアで企業が元気になるような業務の効率や生産性向上をやっていきたい。
スーパー「値上げラッシュの年」
消費者にとって年明け早々、心配のタネになっているのが値上げです。
1月4日から今年の営業が始まったスーパー「スーパーイズミ 業平店」。
スーパーイズミの五味衛社長。
きょうから一部商品の仕入れ価格が上がっている。
食パンとか。
1月から値上がりするのは食パンです。山崎製パンは一部の食パンを平均9%値上げ。
ほかのメーカーも値上げしています。
世界的な需要拡大に天候不順などが重なり、原料の小麦粉の価格が高騰しているためだとしています。
ほかにもコーヒーやポテトチップスが今月から値上がり。
来月以降もさまざまな商品で値上げが予定されていて今年は値上げラッシュの1年となりそうです。
恐ろしいですね。給料上がらないのに。
引き続き耐える1年になりそう。景気が悪い、新年から。
他のスーパー見てみようかなと回るときもある。切り詰めて頑張りたい。
こちらの店では仕入れ価格の値上がり分をすべて販売価格に転嫁するのは難しいといいます。
今のところ我慢できる値段なので去年のままの値段でもう少し様子見る。
やっぱり高いと売れない。今はシビア。何でも上がっている時期、電気代とか。
お客様も異常に厳しい、見ている目が。
「スーパーにとってはどんな年になる?」
なんとか生き残れればなという気持ち。非常に厳しいんじゃないか。
"値上げ"はどこまで
今年は値上げが相次ぐことになります。今月からは食パン、コーヒー、さらに下旬からはポテトチップスも値上げされます。
そして来月からはハム、ちくわ、パスタが。さらに3月にはミスタードーナツ、さらにマヨネーズの値上げが予定されています。
携帯電話料金の値下げの影響がなくなるのは4月以降ですが、そうなると消費者物価の上昇率が2%を伺うことになります。
一方で円安も進んでいるので、それに歯止めをかけるために日本銀行が今のマイナス金利政策をやめるかどうかを検討する可能性も出てくるかもしれません。
また今年はさまざまな法改正が行われる予定となっています。
その一部ですが4月には働き方に関するものの法改正が多くなっています。さらに民法の改正で成人年齢が18歳に引き下げられます。
また海外に目を向けてみると今から1ヵ月後の2月4日に開幕するのが北京冬季オリンピックです。ただアメリカやイギリスが外交的なボイコットを表明しています。
そうした中、現地ではオリンピックビジネスが活況になっているようです。
北京五輪前に冬スポーツが活況
北京市内のスケートリンク。
熱心にフィギュアスケートの練習をする子どもたちの姿が…
北京支局の佐藤真人記者。
このスケート教室は5年前にできた時は生徒数は100人足らずでしたが今では400人程度まで生徒数が増えています。
かつて中国ではウインタースポーツはあまり盛んではありませんでした。しかし…
習近平国家主席。
より多くの人が雪や氷のスポーツに参加することはまさにオリンピックの重要なポイントだ。
世界は中国に期待し、中国は準備ができている。
オリンピック開催が決まって以降、国威発揚のためにウインタースポーツを奨励。
2025年までにウインタースポーツ人口を3億人に増やし、市場規模を1兆円にまで成長させる計画です。
スケート場のマネージャー。
もっとレベルの高いものがウインタースポーツをけん引し発展することを希望している。
全てのスポーツ産業が発展することを望んでいる。
スケート教室に通う少女に目標を聞くと…
私はアイススケートの大会で1位になって中国に貢献したいです。
この教室の受講料は初級クラスで1時間7,000円余り。月に4回通えば年間34万円以上します。平均年収が300万円程度の北京市民にとってかなりの高額です。
しかし一人っ子が多く教育熱心な中国の家庭ではそれでも支払いをいとわないようです。
子どもをスケート教室に通わせる父親。
スケートを学ばせるのは一種の投資。消費行為とは思っていない。
考え方を変えればこの費用は決して高くない。