株式会社ヤマハミュージカルプロダクツ
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静岡県磐田市にあるヤマハ株式会社豊岡工場。
ヤマハ豊岡工場へようこそ! いつも放送観てますよ~!
「がっちりマンデー!!」ファンでなんともテンションの高い株式会社ヤマハミュージカルプロダクツの早川泰明さん。
ご存知、世界最大の総合楽器メーカーです。
「ヤマハさんがこれだけは国内生産というのは?」
高級価格帯のものをこちらで作っています。高い楽器、プロが使う楽器、ハイアマチュアが使う楽器です。
ヤマハ株式会社が国内だけで製造しているのはズバリ「高級楽器」。
お手頃な値段のスタンダードタイプは中国やインドネシアなどで製造。
一方、ハイクオリティな楽器は日本で製造しています。
高級楽器
高級楽器作りがスゴイってことで工場の中へ。
世界屈指の規模を誇る豊岡工場。作っているのは木管楽器(サックス、フルート)と金管楽器(トランペット、ホルン)。どれも超高級品。
88万円。
ホルンは88万円!
これだけで70万円。1本組み上げて600万円
純金製と純銀製のフルート。完成すれば2本で1,200万円。
素材もさることながら、どの楽器も熟練技の手作業。
サックス
サックス作りの工程では、
こちらは楽器の先端の部分。板を丸めたものを叩いて形を作っている。
サックスの音色を決める「朝顔」と呼ばれる部分。ここを作るのがハンマリングという作業。
中国の工場では2枚の金属板を溶接して機械で成形しています。
豊岡工場ではグニャリと曲げた1枚の金属板を溶接。で、木槌で叩いて、叩いて、叩きます。
手なんです!手作業なんです!なかなか機械ではやれない。
溶接箇所が少ないため1枚から叩いて伸ばすやり方は奏でた音色が安定するのです。
さらに金属の中の不純物が取り除かれサックス自体が硬くなるそうです。つまり音の跳ね返りが良くなります。
まるで刀鍛冶のようです。
フルート
さらに楽器作りには音の正確さも欠かせません。
フルートの組み立て担当、管弦打生産部フルート担当の大橋春加さんが作業しているのは、
音孔というのがあるんですが、音孔というのはこの穴。この穴をしっかり塞がないと、ちょっとでも息漏れしていると音が鳴らなくなる。
フルートは音孔という穴をキイという部分できっちり塞がなければ正確な音が出ません。ちょっとでも隙間があると息が漏れて音程が微妙にズレてしまいます。
キイの内側にはフェルトの布が入っていますが、
これフィラゲージです。
大橋春加さんが息漏れチェックに使うのがフィラゲージという工具。先端に厚さ0.01ミリのビニールが付いていて、これを本体とキイの間に差し込みます。隙間がないか細かくチェックしていきます。
もし隙間が見つかれば、
台紙と言うものなんですが、一番薄くてこの透明の、1つ1つ細かくカットして隙間があるところに埋める。
僅かでも隙間があればキイとフェルトの間に厚さ約0.01mmから約0.05mmのプラスチック製の台紙を置いて微妙に調整。ちょこっとだけ底上げして息が漏れないように調節します。
手作りの高級フルートはどれだけ音が違うのか?
フルート組み立て担当にして演奏歴30年の袴田隆さんに吹いて頂き聴き比べ。
まずは白銅に銀メッキを施したスタンダードタイプから。
次は純金製の高級フルートです。
純金製の高級フルートは音色が明るく、柔らかな丸みを帯びた感じ。
国内の工場で高級楽器を作る大きな理由
そしてもうひとつ豊岡工場でなければいけない大きな理由があります。
管弦打生産部ヤマハ吹奏楽団フルート奏者の石見千沙都さんは、
ヤマハ吹奏楽団でフルートを吹いています。
管弦打生産部ヤマハ吹奏楽団トロンボーン奏者の林晃成さんは、
ヤマハ吹奏楽団でトロンボーンを。
管弦打生産部ヤマハ吹奏楽団トランペット奏者の手塚紀喜さんは、
ヤマハ吹奏楽団でトランペットを吹いています。
工場で楽器の演奏者が働いています。
ヤマハ吹奏楽団は全日本吹奏楽コンクールで33回連続で金賞を獲得。アマチェア吹奏楽団の最高峰。
なので完成した楽器は吹奏楽団のメンバーが吹いて最終チェックを行います。
トランペット奏者の手塚紀喜さん曰く、
楽器の特徴を分かっているので細かい違いを手の感覚でキャッチし楽器を作ることができる。
高級楽器を作るヤマハ株式会社は楽器の年間売上2,789億円。
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