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[WBS] ヤマハ流ブランドの磨き方!カギは3つのS!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

買い物をする際の選択基準、皆さんにとっては何でしょうか?

価格や機能などいくつかあると思いますが、ブランドを重視するという方も多いのではないでしょうか?

こちらはグローバル企業のブランド価値の成長率ランキングです。

1位任天堂
2位スバル
3位ヤマハ
4位クボタ
5位味の素

トップ5には最近ではニンテンドースイッチを世界的にヒットさせた任天堂、スバル、味の素などもありますが、ヤマハがこちらに入ってきています。

このヤマハ、一体どのようにしてブランドを磨いているのか。

その取り組みを取材しました。

ヤマハ発動機株式会社

[blogcard url="https://www.yamaha-motor.co.jp/"]

静岡県磐田市にあるヤマハ発動機の歴史博物館「ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ」。

ここではバイクからボートに、ヘリコプターまで陸海空における製品およそ200点を展示しています。

たぶん運転するには完璧なバイクね。

館内を熱心に見て回るこちらの女性、ヤマハのバイクに10年ほど乗り続けています。

愛車で1万3,000kmを旅して、はるばるイタリアからやって来ました。

1万3,000km運転して何回か疲れを感じたけど、寝て起きた時、もう一回バイクで「自由」を感じたいと思った。

運転していて楽しいことがヤマハを選び続ける一番の理由だといいます。

製品力

ヤマハの強みの1つが製品力です。

去年発表した人工知能搭載のモトロイドは世界3大デザイン賞のうち2つで最高位の賞を受賞。

さらに先月にはスポーツモデルでは世界初となる3輪バイク「ナイケン」を発表しました。

ナイケンの開発リーダー、鈴木貴博さん、

いかにアフターサービスやメンテナンスがしやすいかを開発の中に織り込んで仕様を決めている。

セールス・サービス・スペアパーツを3Sと呼んでお客様との関係を築いている。

3S

これまでにない製品を世に送り出すセールス(Sales)とサービス(Service)、スペアパーツ(Spare parts)。

それぞれの頭文字を取った「3S」。

ここにヤマハ流のブランドの磨き方があるといいます。

YSP川崎中央

[blogcard url="http://www.ysp-top.co.jp/"]

ヤマハのバイクを専門に扱う専門店「YSP川崎中央」。

夕方以降、点検や整備を依頼する人が続々とやって来ます。

今回はこれが熱を持ったことで充電がうまくできずエンジンが止まってしまった。

故障の原因について詳しく説明。

さらに、

これで終わりだったが最後に確認したら、前ブレーキの根元についているスイッチがダメになっていた。

頼んでいなかったところでも不具合を見つけ直してくれていました。

他メーカーでは週末に何かあっても1週間待ってもらえないかということがあった。

こちらはすぐに預かってもらって調べてから仕上がるまで今回は3日。

抜群の信頼を置いている。

僕がどういう風に普段バイクを操っているのか大体想像しているからこそできる整備。

お客様が口を揃えるのは整備士たちの腕の良さ。

これが2つ目の「S」、サービスです。

サービス(Service)

ヤマハは独自に整備士の資格制度を導入。

ホンダやスズキも同様の制度を設けていますが、ヤマハは世界統一基準による整備士育成プログラムを立ち上げ、お客様が世界中のどこでも同じサービスが受けられるようにしています。

10月17日、ヤマハ発動機コミュニケーションプラザで世界一の整備士を決める大会「ヤマハワールドテクニシャングランプリ2018」が開催されました。

培ってきた経験と技術向上への熱い思いを発信できるよう全力を尽くします。

集まったのは19の国と地域を代表するヤマハの認定整備士21人。

3万4,000人の中から予選を勝ち抜いた強者です。

審査方法は2つ。

まずは接客対応です。

バイクの点検結果を分かりやすく説明できているか見極めます。

お客様の横に立ち、同じ目線で説明する人も。

日常でありそうな整備以外の質問も飛んできます。

転んでヘルメットをこすったが使い続けて大丈夫か?

どれくらい損傷があったか分からないので新しいヘルメットの購入を強くお薦めします。

2つ目は実技です。

エンジンがかからない原因を突き止め修理していきます。

80分1本勝負の国の威信をかけたバトル。

汗を拭う余裕もありません。

しかし、早ければいいということではなく、バイクに傷が付かないようカバーを掛けたり、ネジや工具をなくさないようにしたり、細部まで気を配らないといけません。

ヤマハは世界中の整備士を育成する一方、彼らの能力を存分に生かせる環境作りにも力を入れています。

田中康夫執行役員は、

腕の良いメカニックがいても最適なタイミングで適正な価格、純正部品が届くということがあって初めて能力が発揮できる。

そういうシステムの構築・改革も常に進めている。

その肝となるのがグローバルパーツセンターです。

ヤマハグローバルパーツセンター

ブランドの魅力を高める最後の「S」、スペアパーツのヒミツもここにあります。

敷地面積はおよそ6万7,000平方メートルと世界中で流通するヤマハ製の部品、30万点以上を保管しています。

なかにはもはや必要かどうかわからないこんな年代物の部品も…

漁船のディーゼルエンジンの部品。

保管を始めたのは1990年。

エンジンそのものの製造は終了していますが、なかには30年近く出番を待ち続けている部品もあります。

一方、出荷頻度が高く小さな部品は1日に1万6,000点を出荷しています。

発注のあった店ごとに青い箱を用意。

神奈川県や東京都、三重県など出荷先は1日に3,000店。

国内であれば24時間以内に部品を届けます。

在庫負担がデメリットになるが生活に根ざしている商品を提供している。

ヤマハブランドに信頼を置いてもらう、そのためのサービスを提供する。

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