大規模イベントの入場制限が来年2月まで延長されましたが、今の状態が続くと事業をどれくらい継続できるのかという質問に対し1ヵ月、3ヵ月、半年、1年と91%が1年以内と答える厳しい見通しを回答したのがライブハウスです。
入場制限をしながらどうライブを続けていくのか、新たな試みが始まっています。
ヤマハ株式会社
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雨の渋谷、センター街の一角に人だかりが…
Aの5番までの方いますか?
この日、新型コロナに苦しむ音楽業界で新たな取組が始まろうとしていました。
ライブハウス「ビーツ シブヤ」では自粛していた営業を7月から再開。
現在観客にはマスクとフェイスシールドの着用を義務化。
またお客様同士の距離も1メートル以上離れるように収容人数も大幅に制限しています。
ビーツ シブヤの川上貴也店長、
元々の収容人数が600人を想定した作りだったので5分の1とか。
「それで経営成り立つのか?」
難しい質問ですね。
正直な言い方をすると経営としては成り立っていない。
このままでは日本からライブハウスが無くなってしまう。
その危機的状況を打開すべく楽器メーカーのヤマハが開発したのは…
ヤマハの柘植秀幸さん、
これが開発しているライブの臨場体験ができるライブビューイングのシステム。
このディスタンス・ビューイングという新しいシステム。
実際のライブの音声と映像を収録し、それぞれをデータ化。
それを本物さながらに再現できるようにする一番の特徴は、
後ろの照明もライブをやった時のものに完全に同期していて、その時の雰囲気を再現することができる。
照明データも同期することで映画館やライブ配信にはない臨場感を味わうことができるといいます。
ステージいっぱいに広がるスクリーンの横幅は6m。
3台のプロジェクターを使い映像を投射。
これまでテストは何度も繰り返してきましたが観客を入れるのは今回が初めて。
全体の照明が暗くなりレーザー光線はスクリーンに映し出された映像と完全に同期して映像が始まると臨場感は本物のライブさながら。
観客もコロナの影響で歓声こそあげられないものの反応は上々のようです。
最初、映像で見るというのを聞いた時は楽しめるのかなという不安があったが、照明とか音響を再現してくれたので段々入り込めて楽しめた。
レーザー光線もあったので普通にライブとして楽しめた。
臨場感も一緒でみんな踊っていた。
すごく安いなと思った。
普段は5,000円とか高いと1万円近くまでするので「本当にライブでこの値段なのかな」というのをすごく実感しました。
今回好評だった一つがその価格。ワンドリンク付きで1,500円。
なぜこの価格にできたのか?
これまでこのようなライブを再現する場合、十数人が1週間以上かけて作業するのが当たり前でした。
しかし、このシステムを使えばわずか3人、たった1日の作業で再現することができるといいます。半年後には1人で作業が完結できるようになる見込みです。
このシステム、1日に複数回上演することができるためライブハウス側にも収益面でメリットがあります。
ライブハウスも動いていない時間は結構ある。
それこそ午前中とか。
暇をしていた、金になっていなかった部分で新たな試みができるところが強み。
今回の取り組みに参加したアーティストも新たなライブの形には前向きです。
ORESAMAのサウンドクリエイター、小島英也さん、
テクノロジーを使ってライブを再現するという形態が1つまた配信ライブのように新しいスタンダードとして「ディスタンス・ビューイング」ができあがっていけば良いなと思う。
ORESAMAのボーカル、ぽんさん、
感じるのは今までのままでいるわけにはいかない。
私たちも時代に合わせ変わるべき所は変わっていかないといけない。
このシステムは同じ照明システムを利用しているライブハウスなら転用が可能で、ヤマハは今後全国のライブハウスに貸し出してビジネス化していく予定です。