手軽で便利なインスタントラーメンに新たな動きが広がっています。
地方の魅力を凝縮したご当地商品の売れ筋とは?
やかん亭
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3月3日、福岡市内の商業施設にある店がオープンしました。
全国の袋入りインスタントラーメンを集めた専門店「やかん亭」。
品数は250種類の上ります。
お客様は、
すごい。いろいろなものがある。
面白い。宝探しをしているみたい。
やかん亭の大和イチロウ代表は、
10年前から考えると相当盛り上がっている。地元の食材を麺に練り込んだり、スープに入れたりして、その美味しさをラーメンで表現している。
今回はご当地インスタントラーメンの販売ランキング。
一体どこのラーメンが売れているのか?
ご当地インスタントラーメン
8位~10位
8位 | 兵庫 |
325円 | |
明石のりラーメン醤油味 | |
9位 | 北海道 |
480円 | |
ゾンベアーのゾンラーメン ガラ塩味 | |
10位 | 大阪 |
359円 | |
乙女麺 |
まずは8位から10位。
ゾンベアーのゾンラーメン ガラ塩味
9位には北海道から文字通り異色のラーメンがランクイン。
ホラーテイストのこちら、その名もゾンラーメン。
試食した北村まあさキャスター、
真っ青ですよ。
食べるとものすごく美味しい塩ラーメン。出汁がきいています。
4位~7位
4位 | 秋田 |
280円 | |
比内地鶏白湯ラーメン 醤油味 | |
5位 | 福岡 |
315円 | |
福岡とまとラーメン | |
6位 | 富山 |
200円 | |
即席富山ブラックラーメン | |
7位 | 九州 |
126円 | |
うまかっちゃん | |
続いて4位から7位。
うまかっちゃん
7位のうまかっちゃんは1979年発売。
ご当地インスタントラーメンの先駆けと言えるブランドです。
福岡とまとラーメン
5位にランクインしたのは福岡ながら豚骨ではなくトマトのラーメン。
その製造元を訪ねてみました。
うきは市の小林製麺工業は明治39年創業の老舗です。
製麺機は50年前から働き続けているといいます。
福岡県が9年前に開発したラーメン専用小麦の商品化に取り組んでいたところ、地元の農協から規格外で捨てるしかないトマトを利用できないかと持ちかけられました。
それから約1年、試行錯誤の末、麺もスープも地元福岡産のトマトラーメンが完成しました。
少し赤みかかっているけど真っ赤ではない。
トマトの味わいがかなり濃いので少しパスタっぽいような、ラーメンとパスタの良いところを合わせたような感じ。
小林製麺工業の小林稔男社長は、
私を含めて6人でやっている。地元のものをおいしく食べてもらえれば、それが一番嬉しい。
3位
3位 | 北海道 |
300円 | |
新・毛がに味北海道ラーメン みそ味 | |
新・毛がに味北海道ラーメン みそ味
3位は毛ガニのイラストが大きく描かれ北海道らしさを全面に押し出した味噌ラーメン。
2位
2位 | 大阪 |
345円 | |
マヨら~めん とんこつマヨネーズ味 |
マヨら~めん とんこつマヨネーズ味
2位はやかん亭監修によるありそうでなかったマヨネーズラーメン。
仕上げに粉末にしたマヨネーズをかければまろやかな酸味が立ち上ります。
1位
1位 | 北海道 |
304円 | |
利尻昆布ラーメン 塩味 | |
利尻昆布ラーメン 塩味
北海道北部の離島、利尻島の利尻昆布ラーメンが第1位。
そのお味は?
1杯の中に昆布の旨味がギュッと凝縮されています。こんな上品な即席ラーメンはない!
スープはもちろん、麺にも昆布の粉末が練り込まれ、噛む度に昆布の旨味が口いっぱい広がります。
このラーメンは利尻漁業協同組合が作ったもの。
料亭などで使われる高級食材「利尻昆布」を広く一般の人にも知ってもらいたいという思いから商品化されました。
昆布漁の漁師はこのところ重労働と高齢化のため年間10人以上のペースで減っているといいます。
利尻漁協の入井秀人さんは、
利尻昆布をPRすることで若い人が利尻に来て漁師になるとか、そんな形で増えてくれるといい。
百花繚乱のご当地インスタントラーメン、その影には地元の魅力を知らしめたいという熱い想いがありました。