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[WBS] なぜか日本企業が人気!韓国就職戦線異常アリ!

2016年10月28日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

外国企業の合同就職面接会

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韓国・釜山で開かれた外国企業の合同就職面接会。

参加した韓国の学生は2015年より3割以上増加し過去最大です。

韓国の就職事情にいま変化が起きています。

これまで人気だった財閥系の企業への人気に陰りが見せ始めています。

輸出が低迷し8月に韓国最大手の海運会社「韓進海運」が経営破綻するなどしていて、就職の人気ランキングも自動車や電機に代わりITや食品などの企業が上位となりました。

大学生が就職したい企業

順位2015年2016年
1位サムソン電子ネイバー(IT)
2位現代自動車CJ第一製糖(食品)
3位LG電子アモーレパシフィック(化粧品)

日本企業

日本企業への就職人気もこうした変化の表れです。

日本企業志望の学生は

経済状況を見た時に日本に就職した方が未来を考えた時も役に立つ。

金晋弘さん

政府の支援プログラムである就職予備校に通う金晋弘さん(28歳)。

2月に大学を卒業し、エンジニアとして日本企業に就職を希望する一人です。

実は金晋弘さんは財閥系のIT企業から内定をもらいましたが、それを断りました。

これまでには考えられないケースです。

最初はゲーム会社に行きたいと思ったが、今一番行きたいのは楽天。

他の国は開発前の設計などを軽視するが日本はそれが出来てから形にする。日本の開発文化を学びたいから日本で仕事がしたい。

金晋弘さんは自宅でもネットを使い勉強を欠かせません。

TOEICのスコアは910点。

海外でのワーキングホリデーの経験もあり長時間労働など働き方で韓国より日本のほうが進んでいると感じているのも志望の理由です。

韓国でワークライフバランスが合わず会社を辞めた友達や、お金だけで自分がやりたくない仕事をする友達を見た。日本は先進的文化がある。

日本企業

日本企業を志望する韓国の若者は金晋弘さんだけではありません。

労働ビザの所得しやすさもあり日韓関係で難しい部分もあるなか日本企業への就職志望は増えています。

日本企業志望の学生は

日本の福利厚生や労働環境などが韓国企業と比べ、より良いと思う。

日本企業もこうした学生を採用しようと動きは活発化しています。

太陽ホールディングス株式会社

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半導体の保護膜大手の太陽ホールディングス株式会社は顧客である半導体メーカーが多い韓国で幹部候補となる人材を採用しようとしています。

日本に比べてTOEICなどの平均点も高いという語学力を評価しています。

太陽ホールディングス株式会社の伊集院裕子人事管理課長は

韓国人は語学力が高く、日本語だけでな英語も堪能。優秀な人を2人でも3人でも採用したい。

就職率

日本の大卒就職率が97.3%で売り手市場なのに対し韓国は64.5%と買い手市場のため良い人材を求める企業には追い風で合同面接会に参加した企業は2015年に比べて3倍に増えました。

東京の経営コンサルタントは

これからグローバルな社会になる。世界から良い人材を採る一環で韓国人採用。

福岡のソフトウェア開発会社は

韓国人は実際に入社してからスキルが最初から非常に高い。

財閥の失速とともに就職難の深刻さが増す韓国、ワークライフバランスや仕事のやりがいという視点も広がり国境を超える就職活動が当たり前になる日もそう遠くないかもしれません。

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