香港警察は1月6日、民主派の53人を「国家安全維持法」に違反したとして逮捕しました。その内の1人が、香港の議会・立法会の元議員であるオウ・ダクケンさん。オウさんは5日に滞在していた日本から香港へと帰国し、その直後に逮捕されました。オウさんの帰国に合わせて一斉逮捕に踏み切ったと見る現地の報道もあります。そのオウさんが先月末、テレビ東京のカメラに心境を語ってくれました。

區諾軒さん
東京大学公共政策大学院で学ぶ區諾軒(オウ・ダクケン)さん。日本への留学が叶ったのは去年11月でした。

コロナ禍でも日本の成田空港に到着までとても自由な空気を感じた。

日本語が堪能なオウさん。
現在収監中の周庭(アグネス・チョウ)さんとの関わりは2018年、周庭さんは立法会議員の補欠選挙に出馬できず代わりにオウさんが民主派候補となり当選。しかしその後、当選が取り消され議員資格がはく奪されました。



去年、香港で国家安全維持法が施行された後、運動から身を引き日本へ。

「1月、香港に戻ることに不安はないか?」

もちろん一部不安がある。どんな結果になるのか自信はない。

5日、日本から香港へ帰国したオウさん。
6日午前4時に長い検査を終えコロナ感染防止のための隔離施設となっているホテルに行く途中、合わせたかのように警察がホテルの部屋に踏み込み逮捕されました。


私が生活したい香港は政治次第で決まる社会ではなく、どんな意見を持っている人でも暮らせる社会をつくりたい。

自分の希望。現実は別。

そして1月8日、香港当局は逮捕した民主派を保釈。

オウさんは隔離終了後の1月26日に取り調べが待っています。

さらに今後、複数の裁判を迎えるオウさん。
私の未来は予想できない。

訴えられた罪は周庭さんと同じ。

どんな結果になっても必ず自分で背負う。

私が今まで信じている事。
