長引くコロナ禍でお家で自炊をする機会が増えましたが、最近では自炊に疲れてきたので夜ご飯は手軽に済ませたいというという人が増えているといいます。
こうした需要を狙って2月1日に大手コンビニエンスストアのファミリーマートと外食大手のワタミが新商品を発表するなど競争が激化しています。

"夜ご飯"争奪戦が激化!?
ワタミ「ファミリー向け」宅配
ワタミの渡邉美樹会長。
ワタミの主力事業は「宅食」と言っても過言ではない状況。

新ブランドのミールキット事業に挑戦させていただく。

大手居酒屋チェーンのワタミが2月1日から販売を始めたのがミールキット宅配サービス。

3~10歳の子どもがいる家庭がターゲットです。届いた食材をレシピを参考に調理する仕組み。60種類ほどのメニューがあります。15分で主菜、副菜の夜ご飯2品を作ることが可能。

子どもが完食できる味や栄養バランスを考えたラインナップにしているといいます。

タコライスの味は…
小さくカットしてあるのでとっても食べやすかったです。子ども用に味付けされているということだが大人でもおいしく食べられます。ちょっとアレンジもしたくなります。

ワタミの売り上げの割合はコロナ前の2019年は外食事業が5割。食事の宅配事業が4割ほどでした。
ところが2021年には外食は2割ほどに縮小。一方の宅配が7割を超えたといいます。

これまでは主に高齢者向けの冷蔵・冷凍弁当の宅配が中心でしたが、新たなブランドを立ち上げファミリー層の獲得を狙います。

「他社との違いは?」
530を超える営業所がある、。

8,000人を超えるラストワンマイルのスタッフが居る。

お客様の声を直接聞いて改善を繰り返すことができるならばお客様に喜んでもらえる商品が出来るのではないか。

「販売目標は?」
1年間で1日3万食です。

今宅食が350億円でそこに50億円乗るわけで非常に大きな売り上げだと思う。

ファミマは4種の「肉弁当」
夜ご飯に力を入れる動きは企業の間で広がりを見せています。
ファミリーマートが2月1日に発表したのは四天王と称した4種類の弁当。

いずれも肉が主役のがっつり系です。2種類を2月1日から、もう2種類を2月8日から発売します。

その背景にあるのは…
ファミリーマート 商品本部、竹内学さん。
長引く自粛生活が続いて家で作る自炊疲れが出てきている。

家庭では手間のかかるとんかつやハンバーグなどを手軽に食べられるよう製法・原材料にもこだわって販売する。

外出自粛で家で夜ご飯を食べる人が増える中、自炊に疲れを感じる人も増加しています。

そうした層のニーズを狙い、メインディッシュが充実した弁当を開発しました。
とんかつ弁当などは大量調理なので通常は冷凍の肉を使うこともあるが、今回はチルド(冷蔵)状態の肉を使うことで肉へのダメージを削減するとか、通常より低い温度で揚げて余熱で火を通す工程を入れることで専門店のような味を追求している。

その味は…
星佑紀記者。
お肉が柔らかいです。衣はさすがにサクサクというわけにはいきませんがお肉そのものの旨みが感じられます。飲食店で出されるとんかつに近い感じがします。

実はファミリーマートは夕方の弁当の売り上げがライバルのセブン-イレブンやローソンよりも低いといいます。今回、夜ご飯を強化することで巻き返しを図りたい考えです。

コロナ禍のテレワークなどで昼の需要は今後も伸びづらいのかなと。

ファミリーマートは夕方の弁当の売り上げが他社と比べると低いと感じているので肉弁当のメインの男性客層と家庭の需要を取り込んで夕食を広げられたらと考えている。
