スマートフォンを横にして動画を楽しむという方は増えています。
そのなかでもアメリカのグーグルが運営しする動画投稿サイト「YouTube」が有名ですが、そこで注目を集めているのが「Youtuber(ユーチューバー)」と呼ばれる人たちです。
YouTubeに自ら出演する動画を投稿して、その再生回数などに応じて広告収入を得ている人たちをユーチューバーと呼びます。
動画の制作や編集など全部を担う、いわばタレント兼動画クリエイターという職業です。
なかには数百万人のファンがついているユーチューバーもいるということです。
そのユーチューバーたちの動画制作を支援したりマネジメントなどをしたりする、いわば芸能事務所とも呼ぶべき企業が8月30日に東証マザーズに上場しました。
株式会社UUUM(ウーム)
[blogcard url="https://www.uuum.jp/"]
8月30日、東証マザーズに新規上場を果たしたのは株式会社UUUMです。
セレモニーに登場したユーチューバーヒカキンさん。YouTubeのチャンネルで500万人の登録者を抱えている有名人で、実はUUUMの創設者の1人です。
より一層、真面目に動画を一生懸命作っていきたい。
4年前に会社を立ち上げた鎌田和樹社長は、
僕らみたいな会社が上場できたという事実が世の中の企業に対して信頼を得られたと思っている。
UUUMの株には取引直後から買い注文が殺到。売り出し価格を2倍以上上回る買い気配(4,715円)で取り引きを終えて初値は付きませんでした。
UUUMの仕事
投資家たちの期待を集めるそのビジネスモデルとはどんなものなのか?
社内にはスタジオや編集所などがあります。専属のユーチューバーの動画制作をサポートするのです。
さらに人気ユーチューバーには企業から動画で商品をPRしてほしいという依頼が来るといいます。
UUUMはその窓口となりマネジメントも担当しています。
ヒカキンさんもマネジメントを請ける一人です。
確定申告など仕事のやりとりに時間を割くことが多くなった。そういうところをマネジャーをつけて円滑にやることで動画制作に注力でできるのがすごく大きい。
UUUMには専属ユーチューバーが受け取る広告収入の20%のほか、企業側からもプロモーション料が入ってきます。
現在、UUUMがマネジメントを担当する専属ユーチューバーは約170人。
いま、力を入れているのがさらなるユーチューバーの育成です。
男性2人組のユーチューバー「水溜りボンド」。2年前、彼らの動画チャンネルの登録者は約100人でしたが、UUUMの指導を受けてからは右肩上がり、今では約220万人が登録するまでになりました。
炎上リスク
ただ最近、ユーチューバーを巡っては投稿した動画が批判の対象となる、いわゆる炎上リスクが指摘されています。
これに対してUUUMは、
専属ユーチューバーに月1回、コンプライアンス研修をする。ネットだから好きなことをやっていいわけではない。そういったことを認識してコンテンツをつくりたい。